新型ロードスターが、6MTよりも6ATの方が燃費が良い訳とは!?
マツダロードスターはリーズナブルなコンパクトFRオープンスポーツカーとして、世界中で愛されてきました。なにしろ「2人乗り小型オープンスポーツカー」でギネス記録世界一ですからネ!
ただ世界的に見ても台数が見込める市場ではありませんから、市販し続けること自体が、いかに難しいかが伺えます。
そんななか、マツダは新型ロードスターを送り出しました。今回はミッションと車重毎に性格を分け、6MTは走り寄りに、6ATではエコ寄りに設定。
また1tを切ったベーシックグレードは6MT限定で素の性能を堪能できるようにするなど、ライトウェイトオープンスポーツカーを知り尽くしたマツダならではのきめ細かい構成となっています。

■自然なポジションと軽い幌、ゆとりのトランクが自慢!
ドアを開けて運転席に座ると、中央がタコメーターの大型3連メーターが迎えてくれます。エア吹出口も、伝統の丸形を踏襲。横基調の開放的なインパネに、アクセントを与えています。
足を投げ出すような低い着座位置は、まさしくスポーツカーそのもの。またオフセットのない自然なペダル配置は、開発陣の強いこだわりの賜物です。
幌はアルミを多用して軽量かつ簡単操作を実現。運転席に座ったまま片手で開閉操作できるので、本当に気軽にオープンエアを楽しむことができます。
室内には、小物入れやドリンクホルダー等の便利収納が充実。またトランクは、機内持込可のスーツケースが2つ積めますから、ロングドライブにもゆとりを持って出掛けることができます。

■ミッションと車重毎に分けられた3つの性格
新型ロードスターの価格帯は248.5万〜314.3万円で、メカ的には3つの性格が与えられています。
6MT限定のベーシックグレードのSは、カーナビも付かないという割り切り仕様。車重が1tを切っており、ライトウェイトオープンスポーツのバランスと軽快な走りを楽しむことができます。
中間と上級グレードでは、6MTと6AT毎に性格が異なります。6MT仕様では、LSDやリアスタビライザーを標準で装備して、FRの切れ味鋭い走りを実現しています。一方6AT仕様では、LSDやスタビの代わりにi-ELOOPとi-stopを装備して、燃費性能を向上。6ATが6MTよりも燃費が約10%良い理由は、ここにあるのです。
オススメは、中間グレードのSスペシャルパッケージ。純正ナビのマツダコネクトも標準で付くなど、値段以上の装備となっています。

■第516弾 新型ロードスターのすべて <電子版はこちら>
(拓波幸としひろ)
