30年前に欧州ツーリングカーレースを制した「空飛ぶレンガ」とは?

コラム Clicccar

ボルボといえば自動車界においては「安全」を象徴するブランドですが、それだけではありません。

いまから30年前、1985年のボルボは、サーキットでの速さと直結したブランドだったのです。

3点式シートベルトを生み出したことでも知られるボルボですが、1981年には市販車にターボエンジンを搭載するなどパフォーマンスの面でも他社に先駆けるチャレンジングな一面もありました。

そのターボエンジンを搭載したのが当時の主力モデルであった「240」です。

1982年に規定されたGr.A(国際グループA)規則は、4人乗り以上の量産車をベースとしたモータースポーツの規定で、ボルボは240ターボをGr.Aマシンとしてモータースポーツに参加します。

北米で限定販売されたホモロゲーションモデル「240ターボエボリューション」は、大型ターボチャージャーや水噴出システムなど当時最新のテクノロジーを装備したものだったといいます。

一方で、そのモデルをベースとしたレースカーは、ボルボらしいスクエアなフォルムから『空飛ぶレンガ(フライイング・ブリック)』と呼ばれたことでも知られています。そうした愛称が生まれたのも、アピアランスとパフォーマンスのギャップゆえのことです。

実際、1984年のETC(欧州ツーリングカー選手権)、DTM(ドイツツーリングカー選手権)から参戦をはじめたボルボ240ターボは、翌1985年にはそれぞれチャンピオンに輝いたのです。

ETCの最終レースが開催されたのが10月13日、まさしく30年前にボルボはモータースポーツの頂点を極めていたというわけです。

(山本晋也)

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