徹底解説!大きく機能がアップしたアイサイトの進化を辿る

コラム Clicccar

スバルの先進安全技術の一つで、運転支援システムのアイサイト。

ステレオカメラによって常に前方を監視し、自動ブレーキなどの制御を行う安全装備です。本格SUVのフォレスターに実施された大幅改良でもアイサイトは最新のver.3へと変更されました。

そこで、今回はアイサイトの歴史を振り返りながら、アイサイトのバージョンによる機能の違いを見てみましょう。

アイサイトは現在スバルの登録車でWRX STI、BRZ、トレジアを除く車種に設定されています。最も進化したシステムは「アイサイトver.3+アドバンストセイフティパッケージ」でレガシィB4、アウトバック、レヴォーグ、WRX S4、フォレスター、XV(ガソリン車)に設定されています。

インプレッサスポーツとインプレッサG4は、2L車に続いて1.6L車にも「アイサイトver.3」を搭載しました。また、XVハイブリッドはアイサイトはver.2ですが、後側方を監視するアドバンストセイフティパッケージが全車標準装備となります。そしてインプレッサスポーツハイブリッドとクロスオーバー7はアイサイトver.2のみと車種に応じて4つのシステムが用意されています。

初めてアイサイトが装着されたのは、2008年5月のレガシィツーリングワゴン/B4/アウトバックの一部改良時からです。現在では中古車でしか購入できないモデルに搭載されていますが、当時はオプション設定だったため装着率は低めです。

アイサイトver.1は予防安全機能としてプリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)、AT誤発進抑制制御、車線逸脱警報、ふらつき警報の4つの機能。そして運転負荷軽減機能として全車速追従機能付クルーズコントロール、先行車発進お知らせ機能の2つの機能が備わっています。

このアイサイトver.1のプリクラッシュブレーキでは警報による注意喚起や衝突軽減ブレーキの制御は行うものの、自動的にクルマを停止させることはできませんでした。

そして2010年4月に行われたレガシィの一部改良時にアイサイトはver.2へと進化します。このアイサイトver.2こそ「ぶつからないクルマ」のキャッチフレーズ通り、自動ブレーキによってクルマを減速・停止させる「プリクラッシュブレーキ」を採用しました。

その結果、自動ブレーキの最大減速度を大幅に高めることで渋滞の多い都市部の自動車専用道路など、先行車の減速幅が大きい状況でも追従ができるようになりました。また先行車が停止した場合追従して自車を停止させた上、さらに停止状態を維持できます。

アイサイトver.1に比べて、アイサイトver.2自車を自動ブレーキによって停止できるようになったことに加えて、予防安全機能の一つである、車間距離警報が追加されています。

2014年5月に発表されたレヴォーグにはアイサイトver.3が搭載されました。

アイサイトver.3はステレオカメラを刷新。視野角と視認距離をそれぞれ40%拡大し、視認性能を向上させました。さらにカラー画像化によってブレーキランプも認識できるようになり、従来の運転支援機能を進化させるだけでなく、ステアリング操作のアシストや誤後進の抑制。さらに逆光などの悪条件下での作動安定性を高めました。

プリクラッシュブレーキはver.2では自車と対象物との速度差が30km/h以下なら衝突回避、または被害軽減でしたが、アイサイトver.3では速度差が約50km/hまでスピードアップ。そしてステアリングによる回避操作があった場合はVDCで制御する「プリクラッシュステアリングアシスト」によって回頭性を高めてくれます。

そして車線逸脱はこれまでが警告音によるサポートだけでしたが、全車速追従機能付クルーズコントロールをセットし、約65km/h以上で走行している場合、車線内の中央付近を維持するようにステアリング操作のアシストを行ってくれます。

さらにRレンジの状態でアクセルの急な踏み込みを検知し、誤後進とシステムが判断した場合、注意喚起をおこない、エンジン出力を抑え、後退の飛び出しを抑制します。そして後退時の制限速度を設定できる後退速度リミッター機能も備えています。

そして最新の先進安全技術が「アドバンスドセイフティーパッケージ」です。

前方を監視するステレオカメラに加えて、車体後部に内蔵されたセンサーによって自車の後側方から接近する車両を検知して、ドラミラー鏡面のLEDインジゲーターや警告音でドライバーに注意を促すスバルリアビークルディテクション。

フロントウィンドウ内側に内蔵した単眼カメラによって前方の光を検知して、ハイビーム/ロービームを自動的に切り替えるハイビームアシスト、(フォレスターはアダプティブドライビングビーム)そして自動防眩インナーミラーなどによって死角を減らし、より安全なドライブを支援してくれる装備です。

アイサイトが世の中に登場してわずか7年半ですが、目覚ましい速さで進化しており、システムのバージョンによって性能に大きな差があります。しかし、アイサイトはそのクルマ毎に専用のチューンが施されており、アップデートできないのが残念なところと言えるでしょう。

(萩原文博)

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