新型CX-9に搭載するマツダSKYACTIV初のガソリン直噴ターボが227馬力と控えめなワケは?

コラム Clicccar

2015年11月19日、アメリカ・ロサンゼルスオートショーにおいてマツダは3列シートSUV「CX-9」を発表しました。そのモデル自体は北米市場をメインターゲットとしたものですが、トピックはその心臓部です。

ついにマツダの新世代テクノロジーSKYACTIVからガソリン直噴ターボ「SKYACTIV-G 2.5T」が登場したのです。

●SKYACTIV-G 2.5T主要諸元(マツダ社内測定値)
形式:直列4気筒2.5L直噴ガソリンターボエンジン
総排気量: 2.488cc
ボア:89.0mm
ストローク: 100.0mm
圧縮比: 10.5
最高出力(ネット): 227HP〈169kW〉/5000rpm
最大トルク(ネット): 310ft-lb〈420Nm〉/2000rpm

2.5リッターターボながら227馬力と控えめに感じるスペックなのは、このエンジンが、いわゆるスポーツターボではなく、実用性能を重視した過給エンジンをコンセプトとしているためといいます。

つまり、ターボラグを感じさせないリニアな加速性能や実用燃費の向上が開発テーマのターボエンジンというわけです。

そのため公開されているスペックも北米でのレギュラーガソリン(AKI 87 日本のオクタン価表示で92相当)を前提としているもので、北米でのハイオクガソリン(AKI 93 日本のオクタン価表示で97相当)を前提にすると最高出力は250HP(186kW)までアップするということです。

ダウンサイジングターボがトレンドとなっている中で、あえてターボとは距離を置いているように見えたマツダですが、実用ターボというコンセプトを掲げ、満を持しての登場といえます。

その「SKYACTIV-G 2.5T」のメカニズムにおける特徴は「高圧縮比」、「ダイナミック・プレッシャー・ターボ」、「クールドEGR」、そして「高効率燃焼の踏襲」という4点。

中でも注目は、「ダイナミック・プレッシャー・ターボ」でしょう。

これはタービン手前に配したバルブを使って、運転条件に合わせた排気脈動に変化させる世界初のテクノロジー。1620rpm以下の低回転域では、バルブを絞ることで、排気干渉を抑え、排気圧力の脈動を活用して高いタービン駆動力を実現しています。つまり、低速域でのターボラグを解消することができるというわけです。そうして、十分な排気エネルギーを得られるようになるとバルブを開くことで、通常のターボと同様に稼働。レスポンス重視のターボチャージャーは上の領域でのツマリ感も出ますが、二面性を持つターボチャージャーというわけです。

ひとまずCX-9への搭載が明らかになっているだけで、他車種への展開はアナウンスされていませんが、日本への導入も期待したい最強のSKYACTIV-Gが登場です。

(山本晋也)

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