310馬力のシビックタイプRが右足に素早く反応する理由とは?

コラム Clicccar

ついに300馬力を突破した2.0リッターターボを与えられた新型シビックタイプR。

駆動と操舵を前輪が担うFFモデルで228kW(310馬力)という最高出力は無茶ぶりのように思うかもしれませんが、実際に乗ってみるとパワーとシャシーのバランスに関しては、意外にも十分にシャシーの余裕があるように感じるのです。

そう感じたのは、エンジン特性が予想以上にリニアリティに富んでいたことにあります。2.0リッターで310馬力という数字と、タイプRというキーワードから刺激的な性格のターボエンジンを想像してしまうかもしれませんが、このエンジンは歴代のタイプRに積まれたNAエンジンが持つ、レスポンスのよさを感じさせれるパワーユニットに仕上がっていました。

その理由は、やはりホンダの伝統的なデバイス「VTEC」にあったのです。

かつて、高出力ターボエンジンが、ドッカンターボと呼ばれるいきなり力を出す特性になりがちだったのは、様々な要素をフルパワー時に合わせる必要があったからですが、いまやバルブリフト量やバルブタイミング、ブースト圧などを細かに制御することができるようになりました。

新型シビックタイプRのK20C型エンジンでいえば、排気側カムに可変バルブリフト機構「VTEC」を搭載、吸排気カムに連続可変バルブタイミング機構「VTC」を備えています。さらに、レスポンス重視で小ぶりとしたターボチャージャーのブースト管理は電動ウエストゲートが行なうもとのなっています。

こうしたメカニズムを複合的に活用することで、全域においてレスポンスとパワーを両立することができたといいます。たとえば、低回転域では、排気側をローカムとしてバルブオーバーラップを大きくするようにして、ターボ過給圧を素早く高めていますし、全開出力時には排気側をハイカムとしてオーバーラップを減らす方向のバルブタイミングにするといいます。

結果として、アクセルペダルを踏み込めば、ほとんど遅れが気になることなくブースト圧が立ち上がる、レスポンシブルなターボエンジンとなっています。さらに、ハイパワー領域だけでなく、低速域での気持ちよさも味わえるという、新世代のタイプRに仕上がったというわけです。

●シビックタイプR主要スペック
車両型式:DBA-FK2
全長:4390mm
全幅:1880mm
全高:1460mm
ホイールベース:2600mm
最低地上高:125mm
車両重量:1380kg
乗車定員:4名
エンジン型式:K20C
エンジン形式:直列4気筒ガソリン直噴ターボ
総排気量:1995cc
最高出力:228kW(310PS)/6500rpm
最大トルク:400Nm(40.8kg-m)/2500-4500rpm
変速装置:6速MT
燃料消費率:13.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:235/35ZR19 91Y
メーカー希望小売価格:428万円

(写真・文 山本晋也)

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