【東京オートサロン2016】多機能リアウイングがおもしろい、データシステムのロードスター
今年の東京オートサロンは新型ロードスターが多いですね。まあそれはそうでしょう。昨年登場したばかり、2シーターオープンでいかにもなスポーツカー、走りは気持ちいいしチューニングやドレスアップのベースとしても最適、それに日本カーオブザイヤーだって受賞した。ある意味東京オートサロン会場でもっとも旬な1台というわけです。

「R-SPEC」というブランド名でもおなじみのデータシステムも、その流れに逆らわないブース。ディスプレイの中心に白い新型ロードスターが置かれているんですから。
ただ、ちょっと違うのはそのロードスターが単なるチューニングやドレスアップ仕様ではないこと。注目はコレです。

えっ、リヤウイング??
確かにパッと見は単なるオリジナルデザインのウイング。
だけど後ろから見ると……

カメラが付いてる。ハイマウントストップランプも付いている。
実はロードスターはリヤビューカメラを取り付けるのに最適な位置がないんです。一般的にはナンバープレートの上付近に取り付けるのですが、そこだとバンパーの最後部が画像に移らないから後ろの障害物との距離感が分かりにくいのが難点。そこでリアウイングにカメラを内蔵することで、上から見下ろすことでバンパーが映るようになり、よりバックがしやすくなるのですよ。
ちなみにハイマウントストップランプは純正のものを移植して上下を逆にして取り付け。1cmほどリヤウイングに埋め込んだことで、点灯時にはしっかりと後続車にアピールできるように機能性を落とさず、存在は目立たないようにデザインしています。
そして、ユーザーにとってうれしいことがもうひとつ。
このロードスター、よく見るとアンテナが付いていないんです。
ちなみにノーマルだとトランクリッドの脇からラジコンのようなロッド式アンテナが生えているんですけどね。

アンテナはどこに行ったんだ!!
実は、リアウイングにアンテナを内蔵してしまったのですよ。これは素晴らしいアイデア。
このリアウイング自体は発売予定だそうですが、残念ながらアンテナまで内蔵したタイプは参考出品で発売は未定。でも欲しいですよねコレ。
ひとつだけ間違いないのは、新型ロードスターオーナーなら必ず実物を見ておきたいってこと。そしてブースのスタッフに「これ売りましょうよ!」と囁いておきましょう。
そこほかこのロードスターは、オリジナルのフロントハーフスポイラーやブルーが鮮やかなウルトラスエード製のオリジナルインテリアキットでコーディネート済。リヤビューカメラの映像をルームミラーに内蔵したディスプレイ内に映す「バックミラーモニター」なども装着しています。




そうそう、データシステムといえばスイッチの切り替えで走行中でも純正ナビの操作ができたりテレビが映るようにできる「テレビ&ナビキット」が定番アイテム。スイッチを純正風のデザインにしてスマートに取り付けできるタイプが展示されています。後付感がないのがいですね。各メーカー用をラインナップしているそうですよ。


(工藤貴宏)