【知っておきたいバイク整備工具の基礎知識】ドライバー

コラム Clicccar

今回はバイクの整備でとっても良く使う「ドライバー」のお話をしましょう。

ドライバーは色々な種類があるように思いますが、バイクの整備に使うドライバーの場合、先端の大きさは三種類しかありません。そして小さな順番から0番、1番。2番、3番、4番という呼び方をします(グリップとかシャフトに番号が書いててあるものもあります)。

バイクでは1番から3番のドライバーがあれば、ほとんどの作業を行うことができます。ただし、ネジの大きさにあったドライバーを使うことはとても重要です。

バイクのネジを緩める時、頭の部分をナメてネジが外れなくなった、なんていうトラブルが最も多く発生するのはドライバーを使うときです。

これは力をかけて回すとドライバーを持ち上げようとする力が生まれてしまうため。だからドライバーでネジを回すときはドライバーをネジに押し付ける力が大事。「押し七分、回し三分」なんて言われています。


※画像はイメージです

バイクのネジは固着していることも多いので、ドライバーで普通に回そうと思っても外れないこともあります。

そんな時、どうするか。まずドライバーをネジに押し付けてグリップ部分をハンマーで叩きます。強いショックを与えることでネジに衝撃を与え、固着している部分を剥がしてやるようなイメージです。

この時、貫通ドライバーという、鉄のシャフト部分がグリップの中まで貫通しているものを使うこと。見分け方はグリップの後ろが鉄で叩き役なっているかどうか。

貫通式でない普通のドライバーを使うとグリップ部分が割れてしまいます。貫通式ドライバーなら思い切り引っ叩いても平気なので鉄のハンマーなどで強いショックを与えてみてください。

クランクケースのカバーなどはプラスのネジで固定されていることが多いのですが、クラッチ板の交換などでカバーを外す時、何本ものプラスネジを外すことになります。こういう場合は普通にやっても緩まないことも多いので、まず最初にドライバーのお尻を引っ叩いてやります。

「回らない時はドライバーの頭を引っ叩いてやればいいじゃん」って考える人もいると思いますが甘いです。大甘です。そんなことしているとネジの頭をなめてしまって取れなくなります。

悪いことはいわないから、一発引っ叩いてから回すようにしてください。

これでも回らない時に登場するのが、ショックドライバーとかインパクトドライバーと言われるもの。

ハンマーでひっぱたくとその力でネジを緩める方向に回ります。ドライバーを押し付ける力、回す力、ショックの三つを強い力でガツンと加えることでネジを回します。ま、これで外れないネジっていうのはほとんどありません。これで回らないようならネジの頭だけが千切れてしまうでしょう。


バイク用ショックドライバーセット

ところでMotoBe編集部では古いバイクに乗っているスタッフが多く、頑固で外れにくいネジもあるのですが、ショックドライバーはありません。

だいたいキチンとしたサイズのドライバーを使い、手強そうなものはハンマーで叩けばなんとかなります。

ドライバーは車載工具のものなどを使うとすぐにネジをダメにしてしまいます。スペースを節約するため一つのドライバーでなんでも対応できるようになっているからです。ホームセンターなどで格安で売っているあまりにもグリップ部分の細いものもお勧めしません。

バイクの整備に使うのであればグリップ部分が太くて握りやすいもの。そして貫通式であるものを選ぶようにしましょう。

シャフトの長さは色々ありますが、最初は一般的な長さだけ揃えておけばいいでしょう。四気筒のオートバイでキャブレターを外す、なんて大きな整備になるとシャフトの長いものも欲しくなりますが、最初はまずなくても大丈夫なはずです。

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