バイクを運転するヤマハのロボットがV.ロッシと対面!【動画】
いやー、本人は嬉しいだろうな。いや、ロボットだから嬉しくないか。

昨年、東京モーターショーに合わせて発表されて話題になった、ヤマハのヒト型自律ライディングロボットMOTOBOTが、あこがれの(?)Moto GPライダー、バレンティーノ・ロッシ選手と対面しました。

このMOTOBOTは、運転のための機構にはいっさい手を加えられていないバイクを、自ら考え、判断して運転することができるロボットです。
目標はMoto GPで6度のチャンピオン獲得経験があるバレンティーノ・ロッシ選手のラップタイムを超えること。
昨年発表された動画では、最高100km/hの直進走行、スラローム走行、旋回走行を披露していました。それが、最近発表された動画では、なんとサーキットを走っているではありませんか! 昨年よりもずっと深いバンクでコーナリングができるようになってきたようです。

そして、そのサーキットで目標とするロッシ選手と対面します。その様子は次のページの動画でどうぞ。
このMOTOBOT、2017年には人間の運転を上回るパフォーマンスの要件を解明し、最高速度200km/h以上でのサーキット走行を目指しているそうです。
なんかロマンがあるなぁ。でも、いつまで“ロマン”で済むのかなぁ。圧倒的にロボットのほうが速い時代が来ちゃったりして。
まぁ、まだ停車時に足を出すこともできないので、とうぜんハングオフなどできません(※「ハングオン」っていうのは日本で間違って普及した用語ですからね。本当は「ハングオフ」ですからね!)。
これはまだ決定的な差になっているでしょうね。操作さえできればいい4輪車の自動運転とはちがって、2輪車の場合は、ライダー自らの姿勢や動作がバイクの動きに大きく影響を与えるので、MOTOBOTももっとダイナミックに動けるようにならないと厳しいんじゃないかな?
昨年ランディ・マモラ(元WGPライダー)が言ってたんですが、バイクを操るうえでは、人間の身体でもっとも重量がある頭部をどこに持っていくかが重要なんだそうです。
そして、その点、身長が高いロッシは、頭を移動させられる距離が大きいので有利なんだとか。
個人的にはMOTOBOTがその課題をどうカバーするのかに興味がありますね。僕はロッシも好きなので、そう簡単には負けてほしくないですけど。
昨年発表されたMOTOBOTの最初の動画も、掲載しておきますね。
MOTOBOTの情報はヤマハのウェブサイトをどうぞ。
MOTOBOT ver.1|東京モーターショー2015 – イベント | ヤマハ発動機株式会社
(まめ蔵)