「ポルシェ911純正装着タイヤ」ってすごいことなの? タイヤの豆知識

コラム Clicccar

「自動車メーカーの新車出荷時における純正装着タイヤ」というものがあります。自動車メーカーから提示される多種多様な要求性能を満足させて云々……という話はすでに各方面で語り継がれてきています。もちろんその通りで、とある新車が有する様々な動的性能(出力性能や燃費性能、数字では指し示すことの難しい快適性や走りの質感などに至るまで)はすべて純正装着タイヤをもとに具現されているはずです。いかにスポーツカーであっても静粛性の高さや転がり抵抗の低減を無視することはできないし、そのモデルが世界中で販売されるものであったら、世界的規模での安定的供給も必須となります。

特に興味深いのはポルシェ911の世界。911に限らずポルシェは純正装着タイヤとして承認した銘柄にN1などNから始まる指定コードを発給しています。タイヤメーカーの製品を認証するというより「ポルシェの要求に合わせた設計・製造されたタイヤに対して発給される」という考え方が色濃いようで、タイヤに対する要求性能が世界一厳しい自動車メーカーとも言われてきました。

911はRRレイアウトを貫きつつ、世界一のグランツーリスモ、スポーツカーとして成立させようとしてきたクルマであり、タイヤへの要求性能を踏まえて前後異形サイズを採っています。991型ポルシェ911カレラの場合、その純正装着サイズはフロント235/40ZR19、リヤ285/35ZR19(オプションで20インチもあり)。その19インチサイズに選ばれたタイヤはグッドイヤーのEAGLE F1 ASYMMETRIC2でした。“アシメトリック2”という名前の通り、左右非対称パターンを持つ銘柄ですが、この911カレラ用サイズの場合、フロントは5リブ、リヤは6リブとサイズによってリブパターンを使い分けています。この辺も純正装着タイヤらしいところですね。

もちろん、全世界でその高性能が認められているのがポルシェ911ゆえ、Nコードに固執しなくても今やたくさんのリプレイスタイヤが並んでいます。ドライグリップ力や快適性など、とある性能の絶対値だけを取れば、それらに特化した別の銘柄に歩があるかもしれません。しかし、多種多様の要求性能を高次元でまとめあげたバランスの良さ、そしてなによりクルマのキャラクターに合わせた部分こそが、純正装着タイヤの強み。とある個性的なタイヤをチョイスして愛車の個性を打ち出すためにも、まずは原点を理解するところから。まずはじっくりと純正装着タイヤを味わいたいですね。

(文:中三川 大地/写真:小林 邦寿)

【関連リンク】
日本グッドイヤー株式会社
http://www.goodyear.co.jp/index.php

EAGLE F1 ASYMMETRIC2 製品ページ
http://www.goodyear.co.jp/products/tires/eaglef1a/eaglef1a.html

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