日産・GT-Rが早くも今年度の販売計画台数を達成!
2016年は「超」が付くほどのハイパフォーマンスモデルの当たり年ではないでしょうか?
たとえば、フェラーリは「GTC4ルッソ」を、ランボルギーニは2億円を超える「チェンテナリオ」を、さらにブッガッティは420km/hを誇る「シロン」を初公開。
最近では、アストンマーティンが「DB11」をリリースしたほか、国産車ではホンダが「NSX」の販売を国内でいよいよスタート。超高性能モデルの誕生と進化で賑わっています。
日産自動車が販売する高性能モデル「GT-R」の進化もトピックのひとつ。
登場以来、毎年改良が行なわれており、2016年3月にはニューヨーク国際オートショーで2017年モデルが初公開され、同年7月に販売がスタートしました。

2017年モデルの進化は大きく、エクステリアでは日産車が採用するVモーションを「GT-R」にも採用。さらにグリル開口部を拡げたことで冷却性能を向上。
そのほか、空気抵抗・ダウンフォースのためにバンパーサイドとリヤスポイラーの形状を最適化。走行性能の向上を前提とした化粧直しが行なわれています。


もちろん、エンジンを含めたメカニズムも進化。
3.8L V6ツインターボエンジン(570PS/637Nm)には改良型の6速DCTを組み合わせて実用域での加速性をアップ。
足回りもボディ剛性の向上に合わせて調律しなおされ、15年モデルと比べて修正操舵で約30%、高速走行時のヨーレート変動で約20%の低減を実現。新設計したチタン合金製マフラーが奏でる心地良いサウンドもスポーツドライブを盛り上げるとのこと。
「タン」をはじめ鮮やかな色合いのナッパレザーで仕立てられた上質なインテリアには、新たに8インチのナビディスプレイを採用。
瞬時のギヤチェンジを可能とするパドルシフトもステアリングホイール固定タイプに変更されただけでなく、操作力やストローク量そして音に至る細部までつくり込まれています。

デビュー当時から誇っていた怒涛の性能の限界を上げるだけでなく、その限界へ向かうプロセスの味わいも深化させた2017年モデルですが、もっとスパルタンな仕様を好む人に向けた「NISMO」もラインナップ。
SUPER GTをはじめとしたモータースポーツで培ったノウハウが盛り込まれており、カーボンファイバー製のエアロパーツに加えて、GT3選手権でも使用される大口径ターボを搭載した結果、最高出力は600PSへ。より走りに特化した仕様に仕上がっています。


価格は996万840円〜1870万200円ですが、すでに年間販売計画台数である800台を超す858台を受注。圧倒的な速さの中にある旨味の深化で支持を集めているようです。
(今 総一郎)