【新型スバルインプレッサ公道試乗】広い室内で乗り心地良く、燃費14.8km! 進化は本物だった

コラム Clicccar

私は今、新型スバル・インプレッサの助手席に乗っています。ステーションワゴンタイプのインプレッサ・スポーツ2.0i-Sアイサイトです。

先ほどまで名古屋市内から高速まで、運転していたので、その感想を書いてみたいと思います。

新型インプレッサは、まったく新しいこれからのスバル車の基本骨格となる新プラットフォームを与えられた完全な新型車です。

例えば、メーカー内で統一することでコストダウンを計るパワーウインドウスイッチなども新設計されています。黒単色の安っぽいものでなくシルバーの加飾も施されたもので、これが上級であるレガシィにも今後採用されていくと思われます。つまり、スバルラインアップの中ではエントリーカーに価する割にひとクラス上の部品が使われているとも言えるわけです。

そんな細部も改められた新型インプレッサですが、室内の広さも大きく変わったもののひとつです。

助手席に普通に座ると、通常は肩幅より少し肘が広がると思いますが左肘がまったくドアのインナーに触れません。右肘もアームレストに軽く触れるくらいで、もし旧型から乗り換えるとこの余裕の空間は嬉しく感じるでしょう。ただ、全幅は旧型より35mm広がっているのですが、左右でそれぞれ2cm足らず広がっただけとは思えないほどそれ以上に広くなった印象です。左右のミラーも含めた全幅ではほとんど変化しないように気を配ったといいますから、狭い道でのすれ違いでも大きな影響はありませんでした。駐車場事情にさえ関係しなければ、誰にも嬉しい拡大でしょう。

室内の質感もシートのサイズ、掛け心地ともに、ひとクラス上の印象になったと言えるでしょう。

さて、やはり気になるのは一般公道での走りでしょう。以前試乗したのはクローズドの綺麗な道路。様々な路面での走りが知りたいところです。

走り出してすぐに感じたのは、公道でも乗り心地は良かった、というものでした。走り出したのは埋立地の工業団地のようなところで、大型トラックがよく走るためか、路面は荒れていたりうねりがあったりとした場所ですが、路面の状態を柔らかく受け止め、ソフトに乗員へ伝えてくる印象です。キャッチフレーズのように「愛」を感じます。

出たばかりの新型車は、比較的「硬め」で発売されることが多いのですが、新型インプレッサはそうではありませんでした。

かといって、コーナーを曲がるときに不安になるような柔らかさではなく、思い通りのラインで曲がっていける感覚で、実際にその通りに走ることが可能です。これはゆっくりとした速度でも多少のハイスピードでも同様です。

ただし、見た目はフラットでもうねりが連続するようなとある高速道路の一部では、そのうねりとクルマの上下動がシンクロするようなシーンがあり、これがずーっと続くと酔っちゃうかも、ということもありましたが、そんな道路はずーっとは続きませんでした。

それから、アクセルの踏み方に対するエンジンの反応が素直に付いてくるのもいい感じです。特に、ゆっくり走り出したいとき、少しだけ動かしたいときなどのちょっと足首を曲げるときの動きに車両はジワリと動き出してくれるのがありがたいです。

クルマによってはちょっとだけ踏んでもパッと動き出せば、加速がいい、ダッシュ力がある、と思い込むのでそうしたセッティングの車両もあるのですが、もちろん実用上はありがたくありません。ここでも新型インプレッサは愛を込めて作られてると感じる部分でもあります。

もちろん踏み込めばそれなりの速度まで思い通りにコントロールできるので都市高速の短い合流地点などでも安心です。

インプレッサを選ぶにあたって大きな動機となりそうなアイサイトですが、新型インプレッサにはもちろん、最新のEyeSightバージョン3が搭載されています。万が一の緊急ブレーキはありがたいことに試すことはありませんでしたが、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は、渋滞から高速まで有効なのはもちろんですが、さらに進化して追従時の割り込みに対する反応が実に素直になった気がします。左右の交通状況もその二つの目で見てくれているんだろうなと感じます。前車に追い付いた際の原則も秀逸。少なくとも国産車の中ではトップレベルでしょう。

個人的には前走者が比較的速い加速で速度を上げた場合の追従が「もう少しアクセル開けてくれてもいいのにな」と感じるシーンはありましたが、安全方向に振ったセッティングなのでしょうね。ちなみに一般的に輸入車はそれが人の感覚に近いと思います。

そうこうしているうちに、新型インプレッサは東京インターに到着。ここまでの燃費は14.8km/L。カタログに載っているJC08モード燃費が15.8km/Lですので、高速メインとはいえ、まずまずではないでしょうか。

これで価格は旧型と装備などを同じに揃えると同価格帯となっているのは素直にエライなーと思います。

この試乗車が車両本体価格259.2万円。これにはアイサイトはもちろん、エアバッグは運転席+助手制+歩行者保護+運転席ニー+サイド+カーテンに設定され、前席左右パワーシートなどが標準装備で、メーカーオプションのリヤビークルディテクションとハイビームアシストのパックが5.4万円です。

発表された時点で予約台数は6000台と言われていましたので、現在はさらに増えていることでしょう。すでに予約した人には安心して下さい!と言える仕上がりだったとお伝えします。

(文・写真:clicccar編集長 小林 和久)

追記:結局、酔うことなく原稿を仕上げられたのも乗り心地の良さの証かもしれません。

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