ミラーレスに死角? 高齢ドライバーには危険か、モニター式後方視界に思わぬ欠点

コラム Clicccar

いよいよドアミラーを無くし、カメラとモニターで後方視界を確保しようという動きが現実的に動き始めています。

スクープされたレクサスLSのテスト車両はどうやらミラーレスを前提にしている様子。

そんな中、いち早く後方視界を電子化したのが日産のスマート・ルームミラー。

リヤウインドウ付近に取り付けたカメラからの映像を、鏡面と切り替えが可能なルームミラーがモニターとなって後方視界を確保することができます。

車内に人や荷物が載っている時、ルームミラー越しに後席乗員と目が合ったり、荷物が塞いだりで、肝心の後続車が(覆面パトか)よく見えない、という経験、誰にもあるでしょう。

それを解消してストレートに後方の状況を見せてくれるメリットがあります。

ところが、先日このミラーを使ってみたところ、意外な「死角」に気付きました。

前方からミラー(モニター)に視線を移した時、何か違和感を感じたのです。

50歳を超え、すでに老眼が始まっている者にとって、前方の少し遠くを見ていて、さっとルームミラーを見た時に近くのモニターにピントを合わせる速度がやや追い付かない状況です。

鏡の場合はどうでしょう。鏡を通して見ているものというのは、鏡にピントを合わせているのではなく、鏡の向こうの物体までの距離にピントを合わせます。写真に詳しい人ならご存知ですよね。

前方のやや遠くと、後方のやや遠くは、それほどピント距離に差がなかったのです。運転中のコンマ何秒という時間はハッとするのに十分な時間だし、目の疲労にも繋がりそうです。

これは手前を近距離としてピントを合わせる遠近両用メガネでは上方を見上げるルームミラーには有効でないかもしれません。

モニター式ミラーは、前述の他に、夜間でもかなり視界を確保できる、アウターミラーなら空力やデザインへの好影響などメリットは十分にあるはずです。さらには車両の周囲を監視するカメラは今後増えていくはずなのでそれを使わないのももったいない。自分も含め、言うまでもなく増えゆく高齢ドライバーのためにも、なにかしら将来の解決策に期待したいところです。

(clicccar編集長 小林 和久)

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