ミッドシップRX-7、ミラクオーレ、パルサーEXAも走った![83年の谷田部テスト前編]

コラム Clicccar

OPTは、フルチューンのタイム狙いのクルマだけをテストするワケではありません。一風変わっていたり、珍しいチューニングが施されていたり、イロモノだったり。この記事は、まさにそんなクルマのみを集めた谷田部テストです。さて、どんなマシンが登場しているのでしょうか?

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やっぱり無制限に改造したマシンは興奮する。それも正統派でなく、異色マシンとなると興味倍増。激烈チューンのあの手この手に注目!

 

サバンナRX-7ミッドシップ by キャピタル

最高速=220.86km/h/ゼロヨン=11秒88

 

カッコを見てギョッ。室内に乗り込んでビックリした。RX-7のミッドシップというからハチャメチャ改造車と思っていたら、まさに富士GC並みの本格的な作りなのだ。

モノコック・フレームのコクピットに寝るように潜り込むと、まるで地を這う感覚。背後には剥き出しの13Bエンジンがある。が、カウルの作りが悪く、フロントタイヤや地面が見えるので、なんとなく不安になる。エンジンをかけて、さらに驚く。ストレートマフラーから発する、ペリのエキゾーストノートで耳の鼓膜が破れそうだ。

ヒューランド・ミッションのシフトは、レーシングカーと同じ、手首のかえしだけでカチッと入る。290ps近い13Bペリは、6000rpmからがパワーバンドというが、1速、2速、3速と、6000rpmで流してみる。細かい振動が発生するが異常はない。ただ、室内に路面のホコリが飛び込んでくるのはまいる。

徐々にエンジン回転を上げていく。スピードは200km/hあたりか。直進性は悪くない。5速7000rpmまで上げてみるが、油温、水温が上昇するのでこれ以上回せない。

シェイクダウンテストということで、最高速は220.86km/hでとどめたが、ゼロヨンは11秒88をマーク。やはり、本格的なレーシングカー並みのミッドシップ化は、ノーマルカーベースの改造車とは次元の異なるポテンシャルを秘めている。が、ロールケージが欲しいし、丈夫なカウルにしないと、このままでは吹き飛ぶ恐れがある。しかし、この状態でももっと走りたいナ!と思わせる魅力があるのも、事実。久々に燃えた、激烈マシンだ。

ドン633ミラ・クオーレ by ドン・エンタープライズ

最高速=133.83km/h/ゼロヨン=18秒7

ミラクオーレはスタイリッシュなので、チューニングベース車としても面白い。そのパワーアップも、ターボではなく、メカチューンというのがいい。このドン633キットもソレックスキャブ仕様で、レスポンスのいい加速が気持ちいい。そのパワーも50psとまではいかなくても強力だ。

レブリミットは7800rpmというが、1速はアッという間に吹け切り、2速、3速の加速もKとは思えない速さだ。ゼロヨン18秒台コンスタントの実力には舌を巻く。さすがに、4速にシフトアップすると加速力は鈍るが、これはノーマルの4速ギヤがハイギヤードなためもある。それでも、最高速は6500〜6600rpmまで回り、133km/hオーバー、チューナーによると140km/hを狙っていたらしいが十分な性能である。このミニ・ギャングの楽しさは、トップスピードより街中での加速にあり、信号グランプリではリッターカーをカモれるのが面白い。

パルサーEXAツインターボ by ATS-BM

最高速=207.49km/h

チューニングターボの特徴は、爆発的なパワーだ。その反面、低回転域はカッタルイというのが定説である。しかし、このEXAターボはブースト圧が1.5kg/cm2というにもかかわらず、しかも圧縮比が6.8と低いのに、低中速域が気にならずに走れる。これは、小型タービンをツインにした成果だろう。むろん、4000rpmを超えてからの加速がさらに強烈なのはいうまでもない。

が、どうもクラッチが7000rpm以上ですべってしまい、5速に入らないトラブルも発生した。このため、ゼロヨン計測は出来ず、最高速だけクラッチをだましながらアタックする。

タコメーターはジワジワ上昇していくが、6500rpmあたりで、ややガスが切れるような兆候を発生。これはキャブ調整でセッティングできるだろう。バンクでサスペンションがふらつく点も気になる。最高速テストでは、もう少し固めたほうがいい。それでも、軽く200km/hオーバーのポテンシャルは高い。1.5Lオリジナルエンジンのターボチューン、ツインターボの秘めた実力はスゴイ。

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なかなか手強い色物マシンが揃っていますね! [後編]では、RE VS. 2T-Gスターレットに、懐かしのN360改N500レーシング仕様まで登場します!

[OPTION 1983年8月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)

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