先進と高級を目指した初代プリンス・スカイラインには2台の兄弟車があった!?

コラム Clicccar

初代プリンススカイラインの産みの親である富士精密工業(後のプリンス自動車工業)は、戦後トヨタとともに国産車の独自開発に取り組んだ骨太なメーカーでした。プリンスブランドで初代と2代目スカイラインを送り出しましたが、経営難のために日産に吸収合併された経緯があります。

初代プリンススカイラインの開発責任者は若き日の櫻井慎一郎氏で、その後7代目スカイラインまで開発責任者を務めることになります。

ボディは4ドアセダンで、1.5Lの直4OHVエンジンとコラム式4MTを搭載。バックボーンフレームにフロントにはダブルウィシュボーン、リアにはド・ディオンアスクルを組み込むなど、新技術を意欲的に採用していました。グレードは、デラックスとスタンダードの2仕様が用意されていました。

それから初代スカイラインには、2台の兄弟車がありました。

1台目の兄弟車は、2ドアのスカイラインスポーツです。ミケロッティのデザインで、優雅で美しいクーペとコンバーチブルを提案。現在に換算すると2000万円をオーバーする価格でしたが、「カーライフ」という新しいライフスタイルに強烈な憧れを抱かせてくれた華やかなクルマでした。

2台目の兄弟車はグロリアで、スカイラインのシャシーを共有して、1.9Lエンジンを搭載した上級車種として開発されました。グロリアはスカイラインよりも登場が2年程遅い弟分ながら、エンジンの大きい最上級車という立ち位置でだったのです。

ちなみにスカイラインも、マイナーチェンジで排気量アップを行います。それは、5ナンバー規格の排気量が2Lに拡大したことに対応するためで、グロリアと同じ1.9Lエンジンを搭載。またデラックス仕様ではフロントライトも丸目4灯化したために、グロリアとの差が縮小してしまいました。

自動車開発におけるメカの共有化とキャラクターの住み分けは、現在でも悩ましい課題ですが、国産自動車産業の黎明期から既に始まっていたことを改めて認識しました。

初代プリンススカイラインは、4ドアセダンで兄弟車グロリアとともに「先進と高級」を、そして2ドアのスカイラインスポーツで文字どおり「スポーツ」を訴求していたのです。

次は、ダウンサイジングを受けた2代目プリンススカイラインです。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

生誕60周年記念 歴代スカイラインのすべて
(より深く知りたい方はこちらがオススメ)
http://motorfan-newmodel.com/special/skyline_60th/

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