路上で見たら要注意! スピード違反取締りに使われる7種類の無人オービスまとめ【2021年度版】

コラム Clicccar

せっかくのドライブを台無しにしないためにもオービスの知識を身につけておきましょう

警察は年々、速度取締りの効率化を進めています。中でも注意したいのが、有人取締りに代わって続々と導入される無人オービス。生活道路対応の固定式オービスや、阪神高速に姿を見せ始めた半固定式オービスなど、最新兵器が次々と誕生しています。思わぬ事態に陥らぬためにも、現在運用されているさまざまな無人オービスについてまとめておきましょう。

現在、国内における固定式オービスの設置箇所は約420カ所。

大きく分けて、以下の7種類が全国で稼働中です!

センシスSSS(レーダー式)

生活道路のスピード取り締まり用に導入されたスウェ-デン製のレーダー式オービス。現在、埼玉県(国道17号北本市)と岐阜県(大垣市の市道)に1機ずつ設置されています。

ただし、現状では、無人取締機による検挙は赤切符以上の違反(一般道は30km/hオーバー以上)に限るという判例に基づいて運用されているため、警察は今後それをどうクリアし、通常のネズミ捕りと同様の取り締まりを可能にするかがカギとなるのです。

ちなみに2018年、国道17号線に設置されているセンシスSSSが、何らかの理由によって損傷を受ける事件があり、埼玉県警のオービス担当からは「放火」という回答をもらっています。

真相は明らかではありませんが、今後情報が入り次第、報告します。

LHシステム(ループコイル式)

全国の高速道路・幹線道路を中心に180カ所あまりに設置され、今や固定式オービスの主役となっているループコイル式オービス。文字通り、路面に埋め込まれたループコイルで速度を測定し、設定超過速度(制限速度ではない)を超えて通過する車両を撮影、後日の呼び出しにより検挙するシステムです。

デビューは1994年とすでに20年以上が経過しているものの、その性能は日々改良され進化していることは間違いなく、今後も生活道路以外に適時新設されるはず。Nシステム(自動ナンバー読み取り装置)と似ているのでカタチをしっかり覚えましょう。

「LSシステム」(ループコイル式)

LHシステムを旧型ループコイル式オービスレベルの筐体に納めたのが、このLSシステム。首都高速を走ったことのある人じゃないと実際に見たことはないかも。なぜなら首都高専用のオービスと呼べるものだからです。

こいつの怖さは道路をまたぐアーチ上に設置されているLHに比べて格段に目立たないこと。もちろんループコイル式だからレーダー探知機では関知できません。さらに、内蔵された2つのCCDカメラにより2車線対応です。現時点では最強の固定式オービスといえるものです。

現時点では首都高に8機設置されているのみ。今後は首都高のL型の代替えとして増える程度?

「Hシステム」(レーダー式)

続々と撤去されているのがHシステムです。一時は日本中のオービスの半数を超える勢いでしたが、今では約150機と、ここ数年で100機以上が姿を消しています。製造元である三菱電機が製造・販売を中止しているため、今後は減数の一途をたどることになります。

事実、積雪地帯では路面変化の影響を受けやすいループコイル式に代えることが難しいにもかかわらず、北海道ではこの数年で約30機が撤去されています。

「L型」(ループコイル式)

オービスの元祖・USAのロッキード社が開発し、日本の東京航空計器がパテント生産し始めてからすでに40年以上が経つ旧式のL型。しかしまだまだ現役で、いまだに全国で100機以上が生息しています。さらに、最近導入されている進化版では、銀塩式のカメラがデジタル式に、従来は持っていなかった中央装置との無線通信機能が導入されているのです。内蔵されるカメラの数こそ違うものの、まさに性能はLSクラス(通信機能は有線)というわけです。

今後導入されるのは、このデジタル版ということになります。初期型の欠点(フイルム切れ、要回収)がすべて解消されているので、目立たないという利点が思う存分発揮されることは間違いありません。初期型はすでにダミーと化しているケースが多いものの、コイツは間違いなく生きている。ナメると酷〜い目に遭います。

「R型」(レーダー式)

いまだに進化を遂げているL型に比べて、まさに絶滅危惧種と化しているのが、このR型レーダー式オービス。設置数も現時点で40機を切っている状況です。中にはダミーと化している地点も全国には数カ所。余談ですが、最近のレーダー探知機はGPS機能を備えているので、位置情報が優先されます。たとえオービスのアンテナからレーダー波が出ていなくても警告されてしまう。つまり、実際に稼働しているかが、Hシステムも同様わからなくなっているという状況なのです。

そこで、実際の稼働状況を知りたい人は反対車線を走ってみましょう。レーダー波は拡散するので反対車線でもある程度捉えることができます。もし警告音が鳴ったら、稼働だけはしていることになるというわけです。

今後の動向ですが、L型と同様、稼働させなくても速度を抑止する効果はあるのは事実。しかし、道路上にアンテナを設置している関係上、経年変化による部品落下のリスクが伴うだけにメンテナンスも大変なため、やはり絶滅危惧種となっています。

LSM-310(レーダー式)

数年前に登場した東京航空計器製のレーザー式移動オービス「LSM-300」のマイナーチェンジ版。本来LSM-300は、警察官2~3人による有人取締りで使われる可搬式なのですが、LSM-310はカメラ部分とストロボ部分が分割できることを活かし、なんと高速道路での無人取締りに使われる「半固定式オービス」に変身するらしいのです。

実際、大阪府を走る阪神高速道路の環状線や3号神戸線、11号池田線には、このLSM-310を納めると思われるベース(格納台座)があることが目撃されています。どうやらこのベース自体が持ち運び可能なようで、大阪府警はこれをあちこちに移動させ、神出鬼没のスピード取締りを実施するつもりなのでしょう。速度計測も「スキャンレーザー式」というレーダー探知機での発見が難しい方式のため、十分に注意が必要です。

本来、無人の固定オービスは、取締り場所の手前に事前警告板を設置することが必要とされているのですが、移動可能なこの「半固定式オービス」でも現時点では3機すべての手前に警告板が設けられていますので、言ってみれば従来の固定式オービスとなんら変わりないと言えそうす。今後、このシステムが全国に広がるのかどうか、その動向に注意です。

(フードライズ)

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