MR2ラングヘックは機関銃で撃たれても大丈夫!? そのメカニズムとは? そして…・その3【OPTION 1985年4月号より】

コラム Clicccar

製作途中から取材し、そして「第3回東京エキサイティングカーショー」で見事グランプリを獲得したマッド杉山の力作、MR2ラングヘック。いよいよ谷田部最高速テストへと挑戦!の前に、このMR2のメカニズムはどうなっているのかを見てみましょう!

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第3回東京エキサイティングカーショーグランプリマシンが、ショーの栄光から目標の谷田部へ挑戦する日が近くなった。このカッコウでホントに走れるんだろうか、なんて思った人もいるはず。けど、マッド杉山の計画は万全だよ。実走テスト前、メカニズムに大注目!

谷田部のバンク、そしてストレートを、全開目がけてマッドMR2ラングヘックの実走準備が始まった。

「絶対、Daiちゃんを殺さないようなマシン作りをするからね」なんて杉山さんに脅かされるが、こうしたカスタムの速度記録車に乗れるなんて、ドライバー冥利に尽きるというものだ。が、怖くないといえばウソになる。それだけに実走前の段階から気になるのだ。

「エンジンはもうカシマ・エンジニアリングでベンチテストにかかっている。2L・3S-Gはフルレーシングターボチューンで400ps以上は楽だけど、ノーマルクランクなので350psくらいに抑えるけど、いいよね」。

実はこの3S-G、なんとギャレットのT05という超大型ターボが採用されている。しかも燃料系がルーカスのメカニカル・インジェクションときているから、グループCやシルエットマシンと同じチューンなのだ。

「そんなに馬力はいりません。真っ直ぐ走ってくれれば文句はありません」。オレの気持ち、杉山さんもよく分かっている。サスペンションは車高ダウンさせても基本的なジオメトリーを変えないようにしてある、つまり、アーム類はノーマルだが、ハブ側の支点をカラーで延ばし、トーイン、キャンバーを変化させない。ただしキャスター角は大きくして直進性を向上させる。ジョイント部はすべてピロボールだ。

このサス剛性とともにボディの剛性が大幅アップしてあるのは当然。サイドパネルが追加され(このためにドア部が小さくなったのでガルウイングになったのだ)、ロールケージで支持される。

ボディに強力な新素材が多用されているのも、マッドMR2の特徴だ。なんとカーボンFRPやケブラー、そしてハニカムなどのF1マシン真っ青という(※当時)豪華・安全設計なのだ。もっとビックリするのは、室内とリヤの仕切りに防弾性の新素材が採用されている点。FRPの魔術師といわれるだけに、この方面の先行性はサスガ。

「これ、20mmの機関銃だって貫通しないから、エンジンが壊れても大丈夫だよ」だって。安心感が膨らんでくるのだ。

ボディ形状は杉山さんのセンスと空力理論に任せるしかない。このままではダウンフォースが足りないようだが、フロントとリヤにスポイラーが付く。

3月からまず、ショートテールのボディでテストか開始される。そして、谷田部に持ち込まれる手はずだ。このラングヘック、2Lで280km/h以上を狙うのも魅力だが、ショート/ロングテールの違いやボディ剛性のテスト、さらに3S-Gエンジンの耐久性など、いろんなトライができるから楽しみだ。

カスタムマシンの実用第一歩を踏み出すための実験モデル的色彩も強い。面白くなるぞ!

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奇才マッド杉山の手によりメイクされたMR2。さぁ、いよいよ走ります!と思い、谷田部テストの記事を探したのですが……無い! そうなのです。大人の事情?で走行はできなかった?行わなかったのです。まぁ、この辺りもマッド杉山さんらしいっちゃ〜そーなのですが (大汗)。

[OPTION 1985年4月号より]

(Play Back The OPTION by 永光やすの)

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