【SUPER TUNED MEMORIES】やりたいことを詰め込んだ180SXベースの究極“夢”チューンド! 【Bee☆Racing B80R 2014】

コラム Clicccar

相当なマニアが見ない限り「派手なGT-R、レーシングカーかな?」。そんな印象を抱いてしまうスパルタンなビーレーシングのB80R(ビーエイティR)。実はなんと、180SXベースだというから驚き。

このマシン製作の目的は、ビーレーシング今井さん自身が競技ドリフトに出場するための車両としてだった。車両の製作に手をつけたのが約3年前、構想からいうとそれ以上の期間、コツコツと仕事の合間を見て仕上げてきたものだ。

当初、頭の中にあったことは、まずノウハウのある日産のボディ&サスペンションの車両であること。そして、時代にあわせて最低限のコストで最大の性能を引き出せるパフォーマンスマシンに仕上げること。

結果、選ばれた車両はリーズナブルな180SX。競技車両としての戦闘力を持たせるため、当然フレームから見直したボディワーク(補強中心)から作業はスタートした。

その頃、搭載されるエンジンはVVTi付きの後期型2JZターボと決めた。その理由は、コスト&性能ともにパフォーマンスに優れた国内最強エンジンであることや、スペアエンジンを手に入れやすいからだ。

想定出力は450〜500ps程度。この出力、SR20DETベースで達成するには費用がかさむばかりではなく耐久性などの問題も発生し始めるポイントだが、2JZではライトチューンの範疇。

そして製作が進行していくと、デモカーとしての外観的な要素も考え始め…、その時、ふと思いついたのがルックスのR35GT-R化だった。

シャシーメイクの作業と平行し、寸法的な見込みをつけてR35GT-R化を決意したのが約2年前のこと。その後、シャシーやエンジンを仕上げながらR35用の外板パーツをかき集めた。

そう、このチューンドは見た目の派手さとは裏腹に、あくまでも空き時間を使ってコツコツと費用を抑えながら仕上げてきた車両なのだ。

D1GP車両のメンテナンスを2台行っている上、チューニングショップの日常作業も多数、コンピュータ解析等々、多忙な日常があるためアッという間に時間が過ぎていき、製作には最終的に3年ほど掛かってしまったという。ちなみに、このクラスのチューニングカーをコツコツ作るのは精神的にも大変なことで、つねに挫折感との戦いだったという。

そう言いつつも、見事に完成したB80Rは、フロア下に追加フレームまで入れた超強靭ボディ、パワフルで壊れないエンジン、最強のルックスと3拍子揃えた『究極のお遊びグルマを、本気で作った』という今井さんの魂が込められ、ただもんじゃないオーラが漂っている。

取材協力:ビーレーシング

PHOTO:Nobutoshi Kaneko

エンジン本体は、圧縮もカムもノーマルのままという後期型2JZを搭載、ミッションは、スープラ純正ゲトラグの6速だ。ポイントは後期型のVVTi付きを選択しているところで、低速からトルクがあり扱いやすさ満点とのこと。制御はアダプトロニック社のフルコンで、可変バルタイの制御なども可能だ。

装着するタービンはGCGのGTX3580Rのキット、ブースト圧1.4キロで450ps程度というパワーだ。

連続したドリフト走行会でもクーリングを入れずに走れるよう、冷却系には注意を払う。エンジン換装をしたにもかかわらず、ファンシュラウドは純正を使用、ウォータースプレーなども装備する。

ロールケージの支点はしっかりとメンバー取り付け位置に繋がれているのは当然、フロア下面の前後方向やフェンダーフレーム内にまでチューブが取り回される。ストックボディのチューニングカーでありながら、チューブフレームのレーシングカー並の剛性をもつシャーシとなっているのだ。今井さん曰く、その作り込みはD1GPマシン以上になっているという。

あえてアナログメーターを並べレーシーにまとめられたコクピット。ステアリングの左右には、各種電源供給用の独立スイッチが並べられるなど雰囲気満点。基本はドリフト仕様のためサイドレバーも扱いやすいよう加工されているのがポイント。

エンジンビルダーとしても名の通ったビーレーシングだが、グリップレースからドラッグ、ドリフトと万能に走りをこなす今井さんは、サスペンションメイクも得意。このB80Rも詳細は“秘密”ながら、各種ジオメトリーの変更など走りや耐久性を向上させる秘策が盛り込まれている。

Bee☆R 今井さん

「パッケージだけを聞くとおバカだなって感じるかもしれないですけど、それも本望。でもこのクルマ、実はボディ補強から持てるノウハウを注ぎ込んで仕上げたマシンなんですよ。この時代ですから、お金かけ放題・パーツ使いたい放題っていうわけではなく、コツコツと手間をいとわず、楽しみながら作ったってのもポイントですね」

web option編集部

goo 自動車&バイク
トップ
中古車
車買取・査定
車検・整備
自動車保険
バイク
バイク買取・査定
ランキング
ニュース
特集
まとめ
Q&A
サイトマップ