【River Tec SKYLINE GT-R(BCNR33)】「高性能を長く楽しんでもらいたい」というチューナーの想いが詰め込まれた美しきBCNR33

コラム Clicccar

長年の経験から培われた技術と知識により、これまで数多くのチューンドマシンを手がけて来た福岡のリバーテック。今回紹介するR33GT-Rは、660psというパフォーマンスをしっかりした余裕のもとに発揮するオールラウンド仕様だ。

まず、エンジン本体は強度・剛性に優れたN1ブロックを使用。これは先々のステップアップを見据えたものであることはもちろん、高い性能をより長くトラブルフリーで楽しんでほしいというリバーテック川崎さんの拘りから。

「せっかく時間とお金をかけて仕上げたクルマなのに、数週間で水やオイル漏れが見つかった…ということになってしまうと、チューニングに対する意欲も失われてしまいます。RB26も初期型ともなると、25年以上前のもの。メニュー内容にもよりますが、当社では500psクラス以上の車両にはN1ブロックの新品を推奨しています」と川崎さんは語る。

ピストンは1mmオーバーサイズのHKS鍛造を採用することで、排気量は約2.7Lへとアップ。タービンはGT2530ツインで、最大ブースト圧は1.6キロに設定。このタービンをいかに効率良く回し切るか…がポイントで、コントローラーにはブリッツSBC-iDを使用。パイピングはトラスト製が組み合わされているが、これはアイドリング状態でも2つのタービンがほぼ均等に回ろうとするほどの抵抗の少なさを重視したものだ。

また、インフィニティ用を用いてシングル化されたスロットルや、容量自体はそのままにインマニ部分の口径を適正化させたワンオフ加工のサージタンクもレスポンスの向上に大いに役立っている。

ミッションはシーケンシャルを使用していた時期もあるが、現在はストリート用にOS技研の3速クロスに変更。足回りはオーリンズDFV車高調で、フロント16kg/mm、リヤ14kg/mmのスウィフト製スプリングを装着。ドラッグ、サーキットの両刀使い仕様ということで、アーム関係も変更されており、よりきめ細やかなセットアップにも対応する。

残念ながら、オーナーは多忙のため走行会等のイベントに参加する機会はなかなか得られないようだが、車重を感じさせないフレキシブルなパフォーマンスは、街乗りでも十分堪能できるものだ。

取材協力:リバーテック

パープルのヘッドカバーが凄みを漂わせる、N1ブロック仕様のRB26ユニット。各部の樹脂、ゴムパーツの状態も極めて美しく、オーナーによる入念なメンテナンスが行なわれていることが分かる。カムシャフトは東名パワードの260度だ。

リバーテック仕様のサージタンク。純正では絞り込みがきつく抵抗になっているインマニへの通路部分を肉盛りした上で成型。吸入効率を大幅にアップさせている。スロットルは純正6連からインフィニティQ45用シングルに変更。燃料系統はインジェクター吐出量を660ccに、ポンプはサード製を2基がけで使用。

車高調はオーリンズDFV。アッパー、ロワ、テンションロッドなどフロントは各アームをイケヤフォーミュラの調整式ピロボール仕様とした他、ロールセンターも変更されている。リヤはアッパーのみ、クスコのピロボール仕様に。ロワ側はニスモ製を装着。

サーキット走行のみならず、高速道路においても660psという大パワーを着実に受け止めるべく、キャリパーは前後ともフェラーリF50タイプのブレンボに換装。大径のディスクローターはV36スカイライン用の純正品がベースで、スリット加工を施す。

ハイキャスをキャンセルさせた他、アテーサE-TSのクリアランスを調整。LSDはフロントがトラクションアップを狙ったATSのカーボン、リヤはOS技研製を組み込む。メンバー類はノーマル。

タイヤはストリートから走行会レベルまで対応した高性能ラジアル、ネオバAD08Rを選択。サイズは前後とも265/35-18。ホイールは軽量・高剛性のボルクレーシングTE37SLだ。

リヤバンパーから覗く、オーバル形状のテールエンドが特徴的なマフラーはニスモのヴェルディナ。サウンドはレーシーだがRB26らしさはまったく損なわれていない。

リバーテック 川崎さん

「速くなったような気がする…ではなく(笑)、実際に性能向上が伴った速さを目指しています。GT2530を使ったRB26は450ps前後のクルマが多く見受けられますが、それはこのタービンの実力の7割程度。現状の排気量、2.7Lで10割キッチリ回し切れば、650psオーバーは可能です」

スペック

エンジン:RB26DETT改(660ps) N1用エンジンブロック/インフィニティQ45用スロットル/東名パワード ハイカム(IN&EX260度)/HKS 鍛造ピストン(1mmオーバーサイズ)、GT2530タービン、F-CON Vプロ/トラスト パイピング/リバーテック オリジナル加工サージタンク、燃焼室加工/660ccインジェクター/サード 燃料ポンプ×2、コレクタータンク/ARC インタークーラー/オイルクーラー×2/ブリッツ SBC-iD+マップアナライザー/ニスモ マフラー

ドライブトレイン:ATS カーボンLSD(F)/OS技研スーパーロックLSD(R)、3速クロスミッション/アテーサ クリアランス調整、ハイキャスキャンセラー/HKS トルクスプリットコントローラー

フットワーク:オーリンズ DFV車高調/スウィフト スプリング(F16kg/mm R14kg/mm)/イケヤフォーミュラ 調整式フロントアーム(アッパー、ロワ、テンションロッド)/クスコ リヤアッパーアーム/ニスモ リヤロワアーム/ロールセンターアジャスター

ブレーキ:F50用ブレンボブレーキシステム/V36スカイライン用ディスクローター

エクステリア:ハセミスポーツ サイドステップ/自作フロントアンダーフロアカバー

ホイール:ボルクレーシングTE37SL(10J×18)

タイヤ:アドバンネオバAD08R(265/35R18)

web option編集部

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