3連覇へ向けた進化がスゴイ! STI NBRチャレンジ WRX STI 2020がシェイクダウンテスト

コラム Clicccar

前回のSUPER GT BRZ GT300編に続き、今回はニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝3連覇を目指す「STI NBRチャレンジ2020 WRX STI」の進化のポイントをSTI 辰己 英治総監督にお聞きしました。

STI NBRチャレンジ 2020 WRX STI

外観で大きく変わった印象を受けるのはスワンネックタイプのリヤウイング。SUPER GTのBRZと同じく昨年までのモデルに比べ、更なるダウンフォース向上を目指し改良されているとのこと。

STI NBRチャレンジ2020 WRX STI フェンダーアウトレット

空力面では、フロントフェンダーに設けられたエアアウトレットのフィンの数が増えている点にも注目。こちらは一見冷却性能向上と思われるパーツですが、実は空力パーツだというのは意外と知られてません。

昨年モデルでは片側6個の計12個だったものが、片側12個の計24個と一気に倍のフィンが装着されています。

STI NBRチャレンジ 2020 WRX STI フロントカナード

フロントフェンダーそのものはタイヤのサイドウォールとフェンダーサイド面を極力フラット化するために、あえて昨年のものより片側につき約30mmナロー化。いわゆる”ツライチ”に近いエクステリアとなりました。また、フロントのカナードも従来の1枚から2枚となり、こちらも空力性能を向上しています。

STI NBRチャレンジ 2020 フロント LED フォグランプ

ほかにも外装部分ではフロントグリルに装着するフォグランプを従来の丸型からバータイプへ変更。こちらは800gの軽量化を実現することで、ハンドリングに大きく影響するフロントオーバーハングの軽量化に貢献しているとのこと。

また、エクステリアでは以前お伝えしたカラーリング変更に加え、ヘッドランプも左ハンドル仕様となった2015年仕様以来初のブラックベゼルタイプへと変更。小さな部分ですが見た目の印象も大きく変わっています。

STI NBRチャレンジ 2020 ピットストップ

エンジン関連ではアイドリング回転数を下げるなど、燃費面も改良することで目標とする1スティント9LAPを実現させるための取り組みにも注目です。

これには燃料タンクの構造を変更し、従来では94Lまで給油してから満タンにするまでの時間がかかったものを、今シーズンのモデルでは給油時のエア抜きの悪さを改善したことで、一気に99Lまで給油が可能となったそうです。これにより、一回のピットストップの時間を短縮することを実現。

また、タンク内の燃料ポンプのレイアウトを変更したことで、従来では残量約5Lで給油していたものを、約2Lくらいまで攻められるようになり、こちらも1スティントでの走行を長くすることに貢献しています。

STI NBRチャレンジ 2020 WRX STI 走行シーン

足回りではロールセンターを上げてサスペンションのジオメトリーなどを変更。フロントブレーキは、ばね下荷重軽減のため、パッドの摩材を薄くすることで約700g軽量化。ABSの制御も新しいものへと変更されているそうです。

STI NBRチャレンジ 2020 WRX STI

今年で参戦11年目を迎えるSTI NBRチャレンジ2020では過去最多周回数の実現と3年連続のクラス優勝、過去最高の総合順位となる18位以内という大きな目標を掲げ、マシンの性能を徹底的に磨き上げています。

辰己総監督や日本人ドライバーの2人もこの日のテストで大きな手ごたえを感じており、今シーズンのニュルブルクリンク24時間レースも期待が高まります。

(Text:井元 貴幸 Photo:土屋 勇人)

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