新型フィットは現王者ノートに対しどれほどアドバンテージがあるのか? 2台を徹底比較【新型フィット&ノート】

コラム Clicccar

コンパクトなボディに圧倒的な室内空間が自慢のフィットが、4代目へとモデルチェンジしました。東京モーターショー2019において世界初公開された直後から、先行予約を開始したことが影響し、すでに3-4ヵ月の納車待ちが発生しているそうです。

トヨタ・ヤリスと共に、2020年前半におけるビックモデルの一角である新型フィットですが、3年連続コンパクトカーNO.1を獲得した日産・ノートも年内にフルモデルチェンジをする、というウワサが聞こえてきています。

満を持して登場した新型フィットは、現王者のノートに対し、どれほどのアドバンテージを持っているのでしょうか。今回、売れ筋グレードであるフィットe:HEV HOMEとノートe-POWERをピックアップし、パッケージングやエンジン比較、シート性能や室内の使い勝手比較、走行性能比較の3記事に渡り、レポートしていきます。

新型フィットとノート、ボディスタイルはフィットの方が一回り大きく見える。

★ホンダフィット e:HEV HOME 2WD
車両本体225万0220円+Mオプ14万8500円+Dオプ35万5806円(10%税込)

★ニッサンノートe-POWER X ブラックアロー(ルーフスポイラー装着) 2WD
車両本体215万3800円+Mオプ25万3000円+Dオプ48万8237円(10%税込)

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■小回り性能は等しいが、フル転舵のハンドル角度がまったく違う!
■静かさ&回転上昇フィーリングで勝つe:HEV、パワフルさで優るe-POWER
■ホンダセンシング標準装備は高評価!次期型ノートの課題はプロパイロットの性能
■まとめ

荷室はフィットよりは小さなノート

ハイブリッドモデル同士を比較すると、最小回転半径はどちらも5.2mと同等です。しかし、ハンドルの中央toフルロックまでの操作角を比べると、フィットは約400°、ノートは約600°と、フィットの方が約30%も少なく(※HOMEでの比較)、ノートよりもフィットはギア比がクイックな設計となっています。

このため、車庫入れや駐車場での切り返し時は、圧倒的にフィットの方が有利。ハンドル角度が少なく済むフィットの方が取り回しが楽といえますが、ハンドル角が少ないことは、高速直進性にとっては、いいことではありません。そのあたりについては、3話目の走行性能についての記事で、ご紹介します。

ちなみに、フィットのホイールベースは2,530mmで、タイヤサイズは185/60R15(外径603mm)、ノートのホイールベースは2,600mmで、タイヤサイズは185/65R15(外径618mm)、と、最小回転半径はフィットのほうが有利なはずですが、ノートと同じ数値となっています。

その理由は、ホンダのe:HEVシステムが大きく横幅が大きいため、フロントタイヤの切れ角が十分に取れなかったから、と推測しています。

リアテールゲートは大き目。

「シリーズハイブリッド」に属する両車ですが、フィットはガソリンエンジンの動力でも走ることができるため「パラレルハイブリッド」の一面も持っています。凝ったハイブリッドシステムとした分、パワートレインはフィットの方が大きく見え、エンジンルーム内は補機類で埋め尽くされています。

フィットのe:HEVの魅力は静粛性の高さ。発電時であっても非常に静かで振動もなく、対策が上手くなされています。対するノートは発電時のエンジンノイズが大きく、ガーガーと芝刈り機のような音が聞こえてきます。

加速時のエンジンの回転上昇フィーリングもe:HEVが優位です。発電用エンジンではありますが、アクセルペダル操作とリンクするエンジン加速音は、ドライバーにとって気持ちが良く感じます。

ただし、加速の良さはノートe-POWERの方が勝ります。胸のすくほどの加速感はありませんが、中低速からでも力強く加速できるのはe-POWERの方です。フィットはアクセルペダルを踏み込むと、男らしくエンジンが唸るのですが、加速はそれほど伴いません。

パワフルなe-POWER

ホンダはN-WGNやN-BOXをはじめ、ホンダセンシングを標準搭載し始めています。衝突被害軽減ブレーキは当然のこと、程よい車間距離でコントロールしてくれて車速ゼロまで追従するACCや、適切な介入量でハンドルアシストをしてくれるレーンキープアシスト(LKAS)など、その動作の安定性と安心感に勝るのは、フィットの方です。

ノートには現時点でオプション設定のACCのみで、LKASは設定すらありません。日産には自慢の「プロパイロット」がありますが、セレナやリーフに搭載されている世代のプロパイロットだと、LKASの動作がぎこちなく感じ、筆者にはあいません。レーンの中央を維持しようと常にステアリングへ介入するため、ハンドルが左右にピクピクと動かされるように感じるのです。

次期型ノートには、当然プロパイロットが搭載されてくるはず。進化したプロパイロットが搭載されることを祈ります。

オーソドックスな3スポークタイプとdシェイプのノートe-POWER

クルマの質感の高さや先進装備の充実度など、ノートを大きく凌いだ新型フィット。なお、今回の試乗車は車両総額250万円を超えており、多少割高にも感じますが、先進運転支援技術や燃費に優れたe:HEV、サイドエアバッグなど安全性能もグレード標準装備(※ノートではメーカーオプション)ですから、商品パッケージングとしては、リーズナブルとも考えられます。

次回は、両者のシートの座り心地や荷室の使い勝手について、レポートしていきます。

(文:自動車ジャーナリスト 吉川賢一/写真:エムスリープロダクション 鈴木祐子)

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