シャコタンや鬼キャンの保安基準とは?地上高90mm未満あるいはタイヤがはみ出せば不正改造【自動車用語辞典:保安基準編】

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道路運送車両法の保安基準は、クルマの安全や環境性能に関する技術基準であり、自動車メーカーはこの基準に適合するようにクルマを開発し製造します。自分でクルマをチューニング、改造する場合も、保安基準に適合することが大前提です。

車高を下げる「シャコタン」やネガティブキャンバーの「鬼キャン(ハの字タイヤ)」と関連する保安基準について、解説していきます。

保安基準は、道路運送車両法で定められた技術基準で、安全確保と公害防止などの観点から、自動車の設計製造のための各種の要件を規定しています。

燃料の規格からクルマの大きさや重量などの基本構成、パワートレインや足回り、内装・外装部品、灯火・警告音の構成、走行性能や排出ガス、騒音特性など、クルマに関わるすべての技術基準を規定しています。

また車検の検査基準であり、リコールの判断基準のひとつでもあります。

クルマのチューニングや改造のために交換部品や用品を装着する場合には、寸法や重量、各種の性能が変化する可能性があるので、あらためて保安基準に適合することを確認する必要があります。

以下に、代表的な改造であるシャコタンと鬼キャン(ハの字タイヤ)、また関連する注意すべき保安基準について説明します。

シャコタンとは、サスペンションのスプリングを切断するか、短いものに交換、あるいは車高調整可能なサスペンションに変更して車高を低くする改造です。1980年代の暴走族が好んで採用し、一般にも流行りました。

多くの場合、スポーツカーのように車高を低くし、カッコ良く見えるようにするのが改造の狙いですが、車体の重心が下がることによって動きが俊敏になり、走行性能が向上するメリットがあります。

デメリットは、振動抑制効果が低下する、車高が下がるので路面の段差や輪留めなどにバンパーやマフラーなどがつかえて損傷しやすくなります。

保安基準では、最低地上高が90mm以上必要と規定されているので満たさなければ不正改造です。また、フォグランプが下方に装着されている場合は、フォグランプが地上から250mm以上という保安基準にも注意しなければいけません。

シャコタン同様、キャンバー角を極端にマイナス(ネガティブキャンバー)にする鬼キャンも人気の改造です。

キャンバー角とは、クルマを正面から見たときのタイヤの角度です。タイヤ上部が内側に傾いている「ハの字型」がネガティブキャンバー、逆に外側に傾いているのがポジティブキャンバーです。

コーナリング時には、ロールによって外側の足回りがたわんでポジティブキャンバーの形になります。一般的には、それを補正するために僅か(1°程度)にネガティブキャンバーに設定しています。

鬼キャンは、レーシングカーのように深いカウンターステアによって旋回性能を向上させるために、極端なネガティブキャンバーにする改造です。

一方でタイヤの偏摩耗が発生しやすく、直進性が悪化してステアリングが重くなるデメリットがあります。

鬼キャンが不正改造になるのは、車高が下がることに加えてタイヤが車体からはみ出している場合です。

保安基準では、タイヤ側面のラベリングやリムガードはフェンダーから10mm未満までならはみ出しは許容されますが、それ以外はフェンダーからのタイヤのはみ出しは違法です。

サスペンションの構造と構成

シャコタンや鬼キャンは、よりスポーティな走りに特化するという点で意味はありますが、一般道路で走行するには過剰な改造で危険です。

しかし、違法にならない範囲の改造によって、自分好みの走行性能や操縦性、乗り心地を楽しむことはクルマ好きの特権です。

(Mr.ソラン)

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