旧車再生の基本、キャブレターを分解清掃する・後編【49年前のCB125は直るのか?素人再生記 】

コラム Clicccar

前回、我がCB125からキャブレターを取り外して分解しました。内部を軽くクリーニングしましたから、ここからはキャブレターボディもキレイにしましょう。

というのも、汚いままだと組み直してからガソリン漏れなどのトラブルになった時、どこから漏れているのかわかりづらくなるからです。キレイなボディなら、ガソリンが溢れてきた時に発見しやすくなります。

これはキャブレターに限らず、フレームやハーネス、エンジン本体にも同じことが言えます。古いバイクの復活は、何はなくても清掃することから始まるのです。

1971年式ホンダCB125のキャブレター。

では早速始めましょう。まずは潤滑剤などをつけたワイヤーブラシで、ゴシゴシとボディ表面の汚れを落としていきます。ワイヤーブラシにはサイズが色々ありますので、使う場所に合わせてサイズを変えるといいでしょう。

これまで知り合ったレストアラーの中にはワイヤーブラシからワイヤーだけ抜き取り、細く束ねて超小型ワイヤーブラシを自作した人もいました。汚れ取りだけでなくサビ落としにもワイヤーブラシは強い味方になってくれます。

キャブレターボディを磨く。

主だった部分を掃除してもワイヤーが入らない、もしくは届かない部分の汚れは残ってしまいます。そこでピカールなどの研磨剤で掃除しましょう。綿棒など細いものを使って作業するのがオススメです。ただ、根気が必要です。綿棒は硬いものではありませんから、何度も何度もゴシゴシしないと思ったようにはできないのです。

細かい部分が終わったら同じ要領でボディ全体をピカールで磨きましょう。見違えるほどキレイになるはずです。最後はパーツクリーナーなどで脱脂して仕上げるのです。

キャブレターボディを清掃する。

前回キャブレタークリーナーをスプレーしたまま放置していたフロートチャンバーボディに取り掛かります。キャブレタークリーナーの威力で、スプレーしただけなのに大きな汚れが落ちているはずです。で

すが細かい部分まで落とすとなると、さらに溶液を追加して時間をかけるかサンドブラストなどに頼るしかなくなります。ここはひとつ、手作業で汚れを落としていくことにしましょう。

キャブレターのフロートチャンバーボディ。

ここでもボディ同様に綿棒が活躍してくれます。クリーナーを付けた綿棒で奥まった部分を掃除するのです。綿棒も入らない部分だってあります。そこへは細いマイナスドライバーの先にペーパーウエスなどを巻いて、傷をつけないよう慎重に汚れを落とすのです。

フロートチャンバーボディを清掃する。

フロートチャンバーボディ内部にキャブレタークリーナーで漬け込んでおいたジェットとスクリューを取り出します。こちらは手作業で汚れを落とすしかありません。

というのもジェット類は真鍮でできています。真鍮に強い力を加えると簡単に曲がったり歪んでしまうからです。

メインジェット。

ジェットには多くの穴が空いています。ここからガソリンが噴出する構造ですが、長年の使用で汚れてしまいます。中には穴が塞がっていることだってあるくらいです。穴が塞がっていたら細いワイヤーで貫通させる場合もありますが、あまりオススメできません。穴を傷つけたり広げてしまう可能性があるからです。

筆者の場合、エレキギターの細い弦を使うことがあります。これも傷つける可能性がありますが、慎重に作業すれば大丈夫だった経験があります。

ジェットを清掃する。

我がCB125のジェットに詰まりは見られませんでした。漬け込んでおいたクリーナーの威力で汚れはあらかた落ちましたが、最終的にジェットの穴1つ1つにパーツクリーナーのノズルを直接当ててスプレーしました。

フロートチャンバーボディにはフロート内のガソリンを抜くためのドレンボルトがあります。ここを外して内部を掃除しますが、ボルトに付いているOリングが硬化していて今回の作業で割れてしまいました。

フロートチャンバーボディのドレンボルト。

例え割れなくても新品に交換すべき場所ですので、今回は純正のパッキンセットを購入しました。

汎用Oリングで代用することも可能ですが、フロートチャンバーボディからガソリンが漏れた形跡がありましたので、今回はパッキンセットを使って他の部分も新品交換することにしました。

純正パッキンセット。

すべての清掃が終わったら、元の手順通りに組み直していくだけです。ですが、我がCB125にはキャブレターが2つありますので2つの油面を調整しておきます。

油面とはフロートチャンバーボディにガソリンが溜まり、フロートの動きによりフロートバルブが閉まってガソリンがそれ以上入らなくなる量のことと考えてください。フロートが上下することでチャンバーボディ内のガソリン量が決まるのです。

2つあるキャブでこの油面が大幅に違うと2気筒あるシリンダーへバラバラな量のガソリンを送ってしまいます。これも不調の原因になりますので、この時点で調整をするのです。

まず2つのフロートの高さを計測して、ズレていたら調整します。

フロートの高さを計測。

CB125の場合は21mmくらいに合わせるといいようです。ではどうやって高さを調整するかといえば、フロートを外して2つのウキを繋げているステーを見ます。この中央にある凸部分の角度を手で変えてあげるのです。柔らかい真鍮ですのでカンタンに手で曲がりますから、慎重に作業しましょう。

フロート中央の突起を調整。

2つのフロートの高さを揃えたら、あとは組み上げるだけです。組み上げる時に購入した新品のパッキンに交換します。古いパッキンはカチカチに硬化していました。

硬化したパッキン。

ドライバーで抜いてみても、まるで曲がらなくなっています。これでは弾力がなくガソリンが漏れてしまうわけです。新品のパッキンを入れてフロートチャンバーボディを閉じましょう。

新品のパッキン。

前回分解した2つのキャブレターを連結させているステーを元の通りに組み直したら、以上でキャブレターの分解清掃は終了です。

分解清掃したキャブレター。

今回はキャブレターを清掃して組み上げました。キャブレター内部には小さな部品がたくさん使われていますので、紛失や破損には充分注意しなければなりません。

でも、いかがでしょう。ここまでならプロに頼まなくてもできそうに思えませんか? 古いバイクで調子が悪いと思ったら、キャブレターの分解清掃がオススメです。ぜひチャンレンジしてください!

キャブレターを元に戻す。

次回はフレームを清掃したりサビに対処する方法を紹介したいと思います。

(増田満)

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