カローラ クロスだけじゃない! SUVの車名に「クロス」がつくクルマが多い理由

コラム Clicccar

トヨタは、7月9日に、新しい世界戦略車として、カローラシリーズにコンパクトSUVの「カローラ クロス」を追加することを発表。タイで世界初公開および販売を開始しました(日本導入は未定)。

また、トヨタは4月にもコンパクトカー「ヤリス」のSUV版「ヤリス クロス」も発表。全世界で累計4800万台以上を販売しているカローラに、2月に発売されてから新車売上が好調のヤリス、立て続けに人気2モデルの名前に「クロス」を付けた新型車を発表しているのです。

ここで、ちょっと気になったのが、この「クロス」というネーミング。

実際トヨタだけでなく、最近は他メーカーのSUVモデルなどにも同様の傾向が見られ、「クロス」がついたクルマはかなり多いように見受けられます。

では実際に、どれだけのクルマに付いているのでしょうか? ちょっと調べてみました。

トヨタ・ヤリス クロス

今回は、主に新車でラインアップしているモデルに絞って調査してみました(一部、近日登場モデル含む)。

すると新車だけでも国産車・輸入車、それにグレード名なども合わせると、実に28モデルに「クロス」が付いていることが分かりました。

具体的には、以下をご覧下さい。

●国産車
【トヨタ】
・カローラ クロス(国内販売未定)
・ヤリス クロス(近日登場)
・アクア クロスオーバー *
・アクア クロスオーバーGlam *

【ホンダ】
・フィット クロススター *
・フィット e:HEVクロススター *
・フリード クロススター ホンダセンシング *
・フリード ハイブリッド クロススター ホンダセンシング *
・フリード+ クロススター ホンダセンシング *
・フリード+ ハイブリッド クロススター ホンダセンシング *

【三菱】
・ekクロススペース
・ekクロス
・エクリプス クロス

【スズキ】
・SX-4 S-クロス
・クロスビー

(上記の*印はグレードに「クロス」が付いているモデル)

三菱・ekクロススペース

●輸入車
【フォルクスワーゲン】
・T-クロス

【BMW MINI】
・ミニ クロスオーバー
・ミニ クロスオーバーPHEV

【シトロエン】
・C5エアクロスSUV
・C3エアクロスSUV

【DSオートモービルズ】
・DS7クロスバック
・DS3クロスバック

【ボルボ】
・V90クロスカントリー
・V60クロスカントリー
・V40クロスカントリー

フォルクスワーゲン・T-クロス。輸入車にも「クロス」が付くモデルは意外に多い

いかがです? かなり多いでしょう。

いずれも、都市での乗り心地や映えるスタイルを持つクロスオーバーモデルやオフロード性能が高いモデルなど、SUV車に多いことが分かります。

また、トヨタのアクアやホンダのフィットの場合はコンパクトカーですが、よりアウトドアやSUVのイメージを強調した装備を持つグレードに「クロス」の名前を使っています。

ホンダ・フィットe:HEVクロススター。コンパクトカーのグレードに「クロス」を入れるケースもある

ほかにも、現在ラインアップに入っていないモデルにも、たとえば

・ホンダ・クロスロード
・スバル・エクシーガ クロスオーバー7
・いすゞ・ビークロス
・日産スカイラインクロスオーバー

など、「クロス」を用いたネーミングのクルマは昔から多く存在します。

では、どのような意味があるのでしょう。

クロスは英語の「Cross」で、「交差する」「渡る」などの意味があります。

ただ、クルマのネーミングの場合は、オフロード走行性能が高い「クロスカントリー(Cross Country)」車や、「クロスオーバー(Cross Over)」モデルから取っていると思われます。

クロスカントリー車は、高い車高に大口径のタイヤ4WD機構などでオフロード走行が高いクルマのこと。SUVの元祖とも言えるジャンルで、日本でも「クロカン」の名前で1980年代〜1990年代に一斉を風靡。欧米では「RV」と呼ばれることも多く、現在でも高い人気を誇っています。

また、クロスオーバーは、クーペのようなスタイリッシュなデザインと、街中からアウトドアまで高い走破性を持つクルマを差します。

最近のSUVに取り入れられることが多いスタイルで、今や国内外で多くの支持を受けています。

これらは、いずれも世界的に一般的になっている言葉です。そのため、ネーミングに「クロス」を入れれば、SUVであることがすぐに分かったり、それっぽいイメージが出しやすいと言えます。

2020年5月に発表された新型ミニ クロスオーバー

車名は、そのクルマの性格や性能などをいかにユーザーに伝えるかという意味で、非常に重要な要素です。

もちろん、ネーミングだけで販売台数が増えるわけではないでしょう。ですが、自社のSUVモデルなどをユーザーに覚えてもらい、買ってもらうためには、「クロス」を使った車名は、ユーザーがすぐにSUVを連想しやすいというメリットがあるのです。

しかも最近は前述の通り、世界的なSUVブーム。各メーカーが競って新型車を出しているため、おのずと名前に「クロス」がついたクルマが増えているのでしょう。

SUV人気の裏に「クロス」あり? 普段、なにげなく聞いたり、見ているクルマの名前だけでも、色々と考察してみると意外に面白いですね。

(文:平塚直樹/写真:トヨタ自動車、三菱自動車、フォルクスワーゲン グループ ジャパン、ビー・エム・ダブリュー)

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