【スズキ ワゴンR 試乗】初代から明らかに後退…金子浩久

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スズキ『ワゴンR』は“ハイトワゴン”の元祖だが、4代目には初代が持っていた外見上の独自性はない。大ヒット作の宿命だが、続々と生まれたフォロワーに埋もれ、没個性。大きく立派に見せようとしているフロントグリルやヘッドライトなどに、初代の志の高さは受け継がれていない。明らかに後退している。

しかし、運転席回りの操作系統や各種スイッチ類などはよく考えられており、とても使いやすい。ここには、初代の機能優先主義が生きている。

運転すると、着座位置の高さと重心の高さによる違和感から離れられない。また、コミューターとして重要な点である乗り降りがしにくい。シートとボディサイドとの間隔が広いからだ。意識して股を拡げ、脚を遠くに出さなければ乗り降りしづらい。

初代では、乗り降りのしやすさからシート座面の高さが決められたが、軽自動車の規格が拡大されたのと安全基準が変更されたために、4代目のシートの高さは意味を成していない。前例を踏襲することしか考えられていない。

5代目では、抜本的な革新が求められるのではないか。

■5つ星評価
パッケージング:★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★
オススメ度:★★

金子浩久|モータリングライター
1961年東京生まれ。著書に『10年10万キロストーリー』、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』(共著)などがある。「ホームページを新設したので、検索して下さい」。

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