【新聞ウォッチ】下げ止まったガソリン価格、春先にはレギュラー145円前後も
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年3月5日付
●車ベア前年超え、他業種賃上げにも弾み、要求6000円、複数社「4000円以上」視野(読売・1面)
●トヨタ初外国人副社長、新体制発表初の女性役員も誕生(読売・10面)
●首都圏高速つながる輪「3環状」の4区間今春開通、中央環状線は7日、渋滞緩和に期待(朝日・1面)
●ガソリン3週連続上昇、下げ止まりの兆し(毎日・7面)
●スマホ世界販売、サムスン首位転落(産経・10面)
●トヨタ紡織社長9年ぶりに交代、石井氏就任へ(産経・10面)
●豊田通商会長にトヨタの副社長(東京・6面)
●簡易AT車、インドで拡充、スズキ、女性ドライバーに的(日経・13面)
ひとくちコメント
ガソリン価格が再び上昇に転じている。経済産業省資源エネルギー庁が発表した3月2日時点のレギュラーガソリンの全国平均小売価格は、1リットル当たり139円30銭と3週連続で値上がりしたという。
きょうの毎日などが報じているが「2月以降の原油価格の下げ止まり傾向を受け、石油元売り各社がガソリンスタンドへの販売価格を引き上げているため」だそうだ。ガソリン価格は、昨年7月に1リットル=169円90銭の高値をピークに、その後は下落し、2月9日には133円50銭まで下がった。激安競争の激しい地域では110円台のセルフのスタンドまで出現した。
ところが、2月下旬から米国などで増産に歯止めがかかり、原油価格が上昇しているため、ガソリンの販売価格も下げ止まっている。
では、今後のガソリン価格はどうか。毎日によると「原油価格は底打ちの兆しで、今後反転上昇が鮮明になれば、ガソリン価格は春にも145円前後に値上がりする」との見方を示している。ガソリンの値上がりは「百害あって一利なし」、ドライバーは勿論、日本経済とっても「下げ止まりの兆し」は気掛かりなニュースだ。
- 福田俊之