【ジュネーブモーターショー15】VW パサート 新型に オールトラック…オン/オフロード性能を両立
欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは3月3日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー15において、新型『パサート オールトラック』を初公開した。
新型『パサート』は2014年9月、パリモーターショー14で発表。先代に対して、ボディサイズを若干小型化。それでいて、ホイールベースの延長などにより、室内空間を拡大する。フォルクスワーゲンは、「足元と頭上空間のゆとりを引き上げ、荷室容量も増やした」と説明。また、新世代モジュラー車台の「MQB」を採用し、先代比で、車両重量は最大85kg軽量化する。
ジュネーブモーターショー15で初公開されたのは、新型『パサート ヴァリアント』をベースに開発された「オールトラック」。先代同様、パサートのSUV仕様が新型にも設定された。
新型パサート オールトラックでは、最低地上高を新型パサート ヴァリアントに対して27.5mm引き上げ。前後バンパーやアンダーガード、ホイールアーチなどは、オールトラックらしい専用デザインとし、SUVの雰囲気を演出する。
駆動方式は、4WDの「4モーション」の最新版。欧州向けのエンジンは、ガソリン2、ディーゼル3の合計5ユニット。最大出力は150psから240psまで、多彩なラインナップを用意した。
フォルクスワーゲンはジュネーブモーターショー15のプレスカンファレンスで、新型の進化ぶりをアピール。「新たな4WDシステムや専用のオフロード走行プログラムを導入。新型パサート オールトラックは、優れたオフロード性能と快適なクルージング性能を両立させた、オールラウンドな車」と説明している。
- 森脇稔