【ジュネーブモーターショー15】メルセデスSLにミッレミリア417…栄光のマシンと揃い踏み
ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツは3月3日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー15において、『SLスペシャルエディション・ミッレミリア417』を初公開した。
同車は、メルセデスベンツの最上級ロードスター、『SL』をベースにした特別モデル。車名の「ミッレミリア」は、1927年に始まったイタリアの伝統的公道レース。北部のブレシアを起点にローマへ南下し、再び北上して、ブレシアでゴールする。総走行距離が1000マイル(約1600km)であることから、ミッレミリアと呼ばれる。
メルセデスベンツは、ミッレミリアにおいて、多くの栄光を刻んできた。中でも1955年、カーナンバー「417号」の『300SL』が、11時間29分21秒のタイムで、量産スポーツカークラスを制した。この優勝から60年が経過したのを記念して、ジュネーブモーターショー15で発表されたのが、SLスペシャルエディション・ミッレミリア417。
外観は、前後スポイラーに赤いアクセントを追加。リアスポイラーのアクセントは、マットカーボンとなる。フロント19インチ、リア20インチのAMGパフォーマンスホイールは、ブラック仕上げ。赤いブレーキキャリパーも装備。室内は、「AMGライン」のシート、ブラックセンターコンソールなどで、特別感を演出した。
ベース車両は、「SL400」と「SL500」の2グレード。SL400の場合、新世代の直噴3.0リットル V型6気筒ツインターボエンジンは、最大出力333ps/5250-6000rpm、最大トルク48.9kgm/1600-4000rpmを発生。0-100km/h加速は5.2秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。
ジュネーブモーターショー15のメルセデスベンツ・ブースには、1955年にミッレミリアを制したカーナンバー417の300SLと、SLスペシャルエディション・ミッレミリア417を同時展示。メルセデス伝統のスポーツカー、SLの栄光の歴史を、来場者にアピールしていた。
- 森脇稔