車両通行禁止の踏切へ強引に進入して列車と衝突、運転者を書類送検
1月下旬、新潟県新潟市秋葉区内にあるJR羽越本線の踏切で発生した乗用車と普通列車の衝突事故について、新潟県警は6日、過失往来危険容疑で同区内に在住する49歳の男を書類送検した。現場の踏切は冬季は車両通行が禁止されていたが、強引に進入したという。
新潟県警・秋葉署によると、問題の事故は2015年1月27日の午前7時50分ごろ発生している。新潟市秋葉区中新田付近にある踏切で、踏切内で脱輪していた乗用車に対し、通過中の下り普通列車(新津発/新発田行き、6両編成)が衝突。クルマは中破したが、運転していた北区内に在住する49歳の男は衝突前に車外へ脱出してケガはなく、列車の乗客乗員約80人も無事だった。
現場の踏切には警報機と遮断機が設置されているが、冬季は除雪の関係から車両通行が禁止され、鉄パイプ柵で封鎖されていた。一方で歩行者の通行はできるように約1.4mの隙間が設けられていたため、男はここを強引に通過。結果として脱輪し、立ち往生していたことがわかった。
警察では男の強引な踏切通過が事故につながったと判断。過失往来危険容疑で書類送検した。これまでの調べで男は「以前にも抜け道として使っていた」などと供述していたという。
- 石田真一