【ヤマハ ボルト Rスペック 試乗】街乗りからツーリングまでオールマイティな一台…青木タカオ

モーターサイクル レスポンス

高いギヤを使っての、ゆったりとしたクルージングが楽しい941ccのVツインエンジンだが、アクセルをワイドオープンすればギヤを落とさずとも力強い加速が味わえる。

フロントフォークが立てられていることからもわかるとおり、クルーザーでありながら乗り味はスポーティ。

小気味よい鼓動感を楽しむのもいいが、軽快なハンドリングがもたらす俊敏な走りに夢中になるのも悪くない。コーナリングの感覚は素直さが際立ち、ネイキッドスポーツに近い。

ブレーキングも、クルーザーは車体の重量配分などの関係から主にリアを頻繁に使うが、ボルトではフロントが中心となり、より積極的にバイクをコントロールすることができる。

その結果、ストップ&ゴーを繰り返す市街地でも、キビキビとした走りを実現した。

乗ったのは、ゴールドのリザーバータンク付きリアサスペンションをはじめ、ベージュステッチをあしらったバックスキン調黒表皮シートや前後切削ホイールといった専用装備を持つ『BOLT Rスペック』。

乗り心地が良く、高速道路での巡航も快適。大きな段差を乗り上げても、車体はドッシリと安定している。ウインドシールドを一切持たないから、スピードを上げて音をあげるのはバイクよりも身体の方が先となるだろう。

ライディングポジションをとったライダーの姿から、車体のスタイリングを決めたというルックスもいい。ヒザを直角に曲げ、拳を突き出し、軽く背中を丸めた乗車姿勢は、普段の街乗りから休日のツーリングまで、どんなシーンにも最適。

足つき性も良く、オールマイティに使えるバイク。長くつきあえる1台となるだろう。

■5つ星評価

パワーソース:★★★★

フットワーク:★★★★★

快適度:★★★★

タンデム:★★★

オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のモーターサイクルカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説している。現在、多くのバイク専門誌、一般誌、WEB媒体で活動中。

  • 青木タカオ
  • ヤマハ ボルト Rスペック《撮影 太宰吉崇》
  • ヤマハ ボルト Rスペック《撮影 太宰吉崇》
  • ヤマハ ボルト Rスペック《撮影 太宰吉崇》
  • ヤマハ ボルト Rスペック《撮影 太宰吉崇》
  • ヤマハ ボルト Rスペック《撮影 太宰吉崇》
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