【東京モーターサイクルショー15】ホンダの単気筒スポーツコンセプト、発売はどうなる?
ホンダブースに展示されていた単気筒スポーツ『SFA』。ワールドプレミアとなった『ブルドッグ』の陰に隠れてあまり目立っていないが、興味深いもう1台のコンセプトモデルだ。
実はこのシングルスポーツ・コンセプトは、2014年10月末にジャカルタで開催されたインドネシア・モーターサイクルショーで初公開されたもの。つまりもともとは、インドネシアをはじめASEAN諸国や新興国の市場を見据えた提案だ。
エンジンは現在インドネシアで発売中の『CB150R』のものを使用。フレームもCB150Rのものに似た鋼管トラス構造だが、形状は異なっている。また前後タイヤも太くされ、いっそうスポーティ感覚が強調されている。
ボディは近未来感のある造形。ラジエーターシュラウド風の装飾パネルにウインカーが埋め込まれているほか、マフラーは座席下にレイアウト。排気口がシートカウル下方にあるのがおもしろい。スイングアームは片持ち式で、すっきりしたリアまわりとしている。
全体的に、少し前に大流行したストリートファイター・スタイルを基本としながらも、いっそう洗練させ、スマートにした印象。
単気筒のため車体は非常にスリムで、軽快な走りが楽しめそう。ホンダは商品化の予定を明らかにしていないが、もし実現されたなら、ぜひ日本にも導入してほしいところだ。
- 古庄 速人