【WEC 開幕戦】アウディ優勝、2位は4.610秒差でポルシェ…トヨタは3-4位フィニッシュ
FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦「シルバーストーン6時間レース」が英国・シルバーストーンで4月12日に開催された。マルセル・ファスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエがドライブするアウディ『R18 e-トロン クワトロ』が優勝。
2位には4.610秒差でポルシェ『919 ハイブリッド』18号車が入り、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴を擁するトヨタ『TS040ハイブリッド』1号車は3位、2号車は4位に入った。
スタートして間もなくアウディとトヨタの争いが激化。しかし30分を過ぎた時点で、トヨタは1号車が3位、2号車はコース上の混雑に阻まれ6位を走行する。
直後にLMP2カーのコースオフで全コースに黄旗が提示され、トヨタの2台はタイヤ交換と燃料補給のためピットイン。30分後には再度黄旗が提示され、ここでトヨタ2号車作戦を変更。アウディ・ポルシェとは異なり燃料補給のために再びピットインをする。
コースがクリアとなり、グリーンフラッグが出されると、トヨタ1号車はブエミがタイヤのグリップ不足を訴え苦しい戦いを強いられる。その後、ブエミは5番手まで順位を落としたが、ポルシェとアウディがトラブルにより後退。1号車は3位、2号車は4位へと順位を繰り上げた。
レース4分の1を消化し、1号車はブエミからデビッドソンに、2号車はブルツからコンウェイへと交替。デビッドソンはすぐにトップ争いへと加わり、ピットストップでタイヤ交換をしたライバル達を尻目にトップに躍り出た。
トヨタが首位となるも、アウディ、ポルシェとの三つ巴の戦いは激しさを増しホイール・トゥ・ホイールの争いが展開される。レース中盤、トヨタ2号車をドライブするコンウェイは、コーナーのポールを車体前部に引っかけ4位へと後退した。
スタートから2時間30分、アウディはマルセル・ファスラーからアンドレ・ロッテラーへとスイッチ、ロッテラーが30分後にトップを奪取する。
レース3分の2を経過すると、トヨタは1号車には中嶋が、2号車にはサラザンへとドライバー交替。トヨタの2台は異るタイヤ戦略を採用し、ラスト2時間へと突入する。
その後はアウディ7号車が大幅なリード築くも、後方ではトヨタ1号車とポルシェ18号車が激しい2位争いを展開する。
最後の1時間、トヨタ1号車はブエミへとバトンタッチ。2位を行くポルシェ18号車の追撃を開始する。しかし、1号車は最後の給油のためのスプラッシュ・ピットストップでポルシェに届かず3位でゴール。サラザンから2号車を受け取ったブルツは4位でレースを終えた。
第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースは、3週間の5月2日に開催される。
- 纐纈敏也@DAYS