【リコール】ホンダ ジャイロX、フロントブレーキがロックするおそれ
ホンダは4月14日、原付モデル『ジャイロX』のフロントピボットアームに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、『ジャイロX』1車種で、2011年5月9日〜2013年10月25日に製造された計8145台と、2011年10月11日〜2015年4月3日に交換修理用部品として出荷した計7959個。
フロントフォークにおいて、ブッシュホルダ端部の面取り加工及びピボットアームブッシュの表面処理が不適切なため、ブッシュホルダとブッシュ間のグリースが流出すると、フロントピボットアームとブッシュ側面の摺動抵抗が大きくなるものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、右側フロントピボットアームへ過大な応力が加わり折損し、最悪の場合、前輪ブレーキ操作時にフロントブレーキケーブルが引っ張られ、前輪がロックして転倒や走行不能となるおそれがある。
改善措置として、全車両、フロントフォークを対策品に交換するとともに、フロントピボットアームを新品に交換する。なお、改善措置用部品の供給に時間を要することから、当面の暫定措置として、全車両、フロントピボットアームを点検し、作動不良が確認されたものについては、フロントピボットアームを新品に交換し、ピボットアームブッシュにグリースを塗布する。それ以外については、ピボットアームブッシュにグリースを塗布する。
不具合は4件、軽傷事故と物損事故が各1件発生している。市場からの情報により発見した。
- 纐纈敏也@DAYS