【ホンダ ステップワゴン 新型発表】「わくわくゲート」元祖は、北米モデルの リッジライン なのか?
5代目となる、『ステップワゴン』及び『ステップワゴン スパーダ』が生まれ変わった。今回のモデルはステップワゴンとして5世代目のモデルである。
大きな特徴は二つ。一つはホンダとして初めてダウンサイジングターボエンジンを搭載したこと。そしてもう一つが「わくわくゲート」と称する、縦にも横にも開口することのできるテールゲートの採用である。
利便性のために徐々に巨大化したテールゲートは、通常ほとんどのケースが上下に開口する仕組みを持つ。しかし、大型化した結果として車両後方にスペースがない場合は、開くことが出来なかったり、あるいは十分に開くことが出来ない。そこで考えられたアイデアが、テールゲートの半分ほどを左右に開くというアイデアだった。
しかも開くためのヒンジは中央寄りのテールゲートの中に付けられている。いわゆるドア・イン・ドア。横開きドアの場合、例えば日産『キューブ』だと、横開きするテールゲートは車両の右側に付く。つまり車両の左右どちらかの端に付くわけだ。中央としたことによって、半分だけ開くことになるわけだから、スペース的には半分で済み、狭いところでも開閉可能だ。敢えて中央寄りとしたのは、例えば路上で乗降する際など、路肩からの乗降や、荷物の積み出しなどが可能で安全性が高いからだ。
とまあ、このシステム、画期的だと思うのだが、ホンダは既にこの方式、即ち縦にも横にも開くドア、というアイデアを2004年に公表している。それがアメリカで販売されているピックアップトラック、『リッジライン』のカーゴドアだ。
トラックだから通常はあおり、などと呼ばれる部分で、普通のトラックだと下をヒンジに手前に開く。リッジラインはもちろんその機能を有したうえで、さらに日産キューブ同様、車両左サイドをヒンジ(右側通行だから)に横方向にも開くようになっている。ドアではないのだが、その概念としては今回のステップワゴンの「わくわくゲート」と基本的には同じだと感じた。
そこで、ステップワゴンの開発責任者である袴田仁氏に、このからくりがリッジラインのカーゴドアから来たものなのか突撃取材を敢行した。しかし、袴田氏の答えは予想に反してNoだった。「今回の開発では一切他の商品からインスパイアされたところはありません」との答えだった。
- 中村 孝仁