スクランブル交差点に暴走車が突っ込み、歩行者5人が死傷
2日午前10時45分ごろ、静岡県浜松市中区内の市道で、赤信号を無視して進行してきた乗用車がスクランブル交差点に進入。横断中の歩行者を次々にはねる事故が起きた。この事故で5人が死傷。警察はクルマを運転していた32歳の女を現行犯逮捕している。
静岡県警・浜松中央署によると、現場は浜松市中区鍛冶町付近で片側2車線の緩やかなカーブ。交差点はスクランブル式となっており、横断歩道と信号機が設置されている。乗用車は信号待ちをしていたクルマを追い抜くようにして交差点に進入。横断中の歩行者の列に突っ込み、さらに200m先にある別の交差点まで走行。この交差点で信号待ちをしていたクルマに追突して停止した。
この事故でクルマの直撃を受けた31歳の女性が頭部強打でまもなく死亡。生後10か月の乳児を含む4人が打撲などの軽傷を負った。警察はクルマを運転していた東区内に在住し、中国籍を持つ32歳の女を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)と道路交通法違反(ひき逃げ)の現行犯で逮捕。1人死亡後は容疑を同致死傷に切り替え、調べを続けている。
現場はJR浜松駅に近い交差点。聴取に対して女は「人に当たったが、逃げていない」などと供述しているようだ。同乗者は「運転者が興奮状態となった直後、クルマが急加速した」と話しており、警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。
- 石田真一