クライスラー系SUV、89万台リコールを再調査…修理箇所から火災の報告
2014年夏、米国の自動車大手、クライスラーグループのジープとダッジのSUVで実施された大規模なリコール(回収・無償修理)。米当局が、このリコールを再調査することになった。
もともと、このリコールは2014年7月、クライスラーグループが発表したもの。「全世界で販売したSUVのおよそ89万5000台について、リコールを行う」と公表している。リコールは、サンバイザーに装着されるバニティミラー(化粧鏡)の照明配線の不具合によるもの。バニティミラーの照明配線がショートし、火災を起こす可能性があった。
リコールの対象は、2011-2014年モデルのジープ『グランドチェロキー』とダッジ『デュランゴ』。市場別では、米国がおよそ65万1000台、カナダが約4万5700台、メキシコが約2万3000台。その他、NAFTA地域以外が、約17万5000台。合計で、およそ89万5000台。クライスラーグループでは、配線を保護するスペーサーを装着するリコール作業を行ってきた。
今回、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)は、このリコールの再調査を発表。その理由は、リコール作業を終了した車両から、火災が発生したとの報告が寄せられたため。NHTSAは、「8件の火災報告を受けたため、再調査を行う」と説明している。
- 森脇稔