【サスティナブル“Zoom-Zoom”フォーラム】双方向コミュニケーションで得られる、マツダへの信頼
5月16日・17日に開催された「サスティナブル“Zoom-Zoom”フォーラム2015in横浜」。「もともと、このイベントは2007年から横浜部門の自主的なイベントとして、『環境技術フォーラム』という名前でやっていました。マツダのコアなファンの方に呼びかけて、一般的には出ていない情報も含めて、マツダの考え方を紹介するイベントで。ある意味、クローズドの本当にファンとの交流会でした」とマツダのCSR・環境部長である渡部伸子さんはその起源を説明する。
「2007年の『サスティナブル・ズームズーム宣言』以降、新商品群も具体的になっている中で、本社で行われていることをもっと盛り込みたいという話が出てきてたこともあり、2010年からCSR・環境部が関わっています。関わる限りは、クローズな場ではなく、マツダのことをもっと知ってもらいたい。そして密度の濃い内容にしようと。これまで以外の方にも、こういうイベントをやっているよと知らせたいので、ニュースリリースとして広く募集するというやり方にしました」と渡部さん。
そして2010年と2011年は、「環境技術フォーラム」として継続。2012年に「サスティナブル“Zoom-Zoom”フォーラム」とその名を変えた。デビュー直後の『CX-5』のミニ試乗会も同時に行ったところ「マツダに、それまでぜんぜん興味のない方も来てくださいました。応募も、恐らくそのときが過去最高でした」(渡部さん)という結果に。
そして2013年は安全技術のアピールのために、フォーラム内で衝突軽減自動ブレーキなどを体験できるコーナーを用意した。同年には広島でも実施。そして2014年は「魂動デザイン」と「環境」をメインテーマとし、2015年は「運転姿勢」(ドライビングポジション)を強くアピールすることになったという。
「マツダの“走る歓び”と“優れた環境安全性能”がCX-5以降、大きく出てきている中で、このイベントも成長してきていると思う」と渡部さんは振り返る。
「このイベントは双方向ということを一番に大事にしています。特にエンジニアが直接お客様と接触するという部分は、最初からあったのでそこを大事にしています。こちらからの考え方や技術も説明しますが、お客様からも聞いて、それを自分たちの中に取り入れていく。参加した人たちがマツダの職場に戻っていくという感じですね」と渡部さん。
また、このイベントはマツダという会社自体をアピールする場にもなっていると言う。
「他銘柄ユーザーからマツダ車に移っていただく場合、クルマは走ってみれば分かるのですけれど、“この企業を信頼してもいいのか?”と不安になるところがあると思います。“この会社(マツダ)が信頼できるのか?”というのを一歩踏み出して確認する場として、このイベントは活用いただけるかなと思います」と渡部さん。
双方向のコミュニケーションを取ることで、ユーザーのニーズを知るだけでなく、ユーザーに信頼を得ることもできるというのだ。
- 鈴木ケンイチ