【人とくるまのテクノロジー展15】ボルト・ナットの緩み防止スプリング、自動車工場で活躍…アドバネクス

業界 レスポンス

たかがボルト・ナットと馬鹿にしてはいけない。それが緩んだ機械や装置を使って作業をすると、いいモノができないのはもちろんのこと、事故と元にもなりかねないからだ。その緩みを防止するスプリングを出展したのがアドバネクス(本社・東京都北区)だ。

商品名は「タモント」で、ボルト・ナットを締めた後にこのスプリングをつけると、ほとんど緩むことがないというのだ。その実力は折り紙付きで、NAS3350(米国宇宙航空規格)に準拠した衝撃型振動試験機を用いた試験で3万回以上耐えた実績を持つ。通常のダブルナットだと、振動回数2000回もすると外れてしまうが、タモントはその10倍以上も大丈夫なわけだ。

「現在、NEXCO西日本のトンネル内の壁を止めるボルト・ナットに採用されたり、振動の多い装置に使用されています。自動車関連の工場でもこのタモントを使うところが増えています。トヨタの工場でも色々なところで使われています」と同社関係者は説明する。

価格はM10サイズで5個2000円と、少し高い気もするが、締め直す手間を考えたら安いかもしれない。4年前に本業のバネ以外に何か新しい商品を、と開発したそうだが、非常に評判もよく、同社としてはこれからのビジネスの大きな柱になるのではないかと期待している。

  • 山田清志
  • アドバネクスのボルト・ナットの緩み防止スプリング「タモント」《撮影 山田清志》
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