マツダ デミオ 新型、米国導入は見合わせか…米メディア
日本市場で好評を博している新型マツダ『デミオ』。同車に関して、米国市場に投入されない可能性を、一部メディアが伝えている。
これは5月24日、『オートモーティブニュース』の米国版が報じたもの。同メディアが、マツダの米国部門のロバート・デービス上級副社長へのインタビュー記事を掲載した。
デービス上級副社長はインタビューの中で、「新型デミオよりも、もっと収益性の高いモデルに注力していきたい」と述べ、新型デミオの米国導入に否定的な見方を示したという。
日本市場では、2014年9月の発売以来、ヒット作となっている新型デミオ。しかし、米国では市場環境が日本とは異なる。米国では現在、ガソリン価格の下落によって、小型車よりも、大型のSUVやクロスオーバー車の需要が大きい。
マツダは現在、先代デミオを米国で販売中。2015年1-4月実績は、249台。前年同期に対して、94.5%減と大幅に落ち込む。
米国市場に、新型デミオを投入しない可能性が出てきたマツダ。ただし、4ドアセダン版については、トヨタ自動車のサイオンブランドから、デミオベースのサイオン『iA』を米国発売することが決定済み。同メディアは、「マツダのメキシコ新工場の生産能力に余裕が少ない点も、米国市場に新型デミオが投入されない理由」とレポートしている。
- 森脇稔