【日産 NV200タクシー 発売】出発式を都内で開催、35台が都心をパレード走行
日産自動車は6月8日、東京都内で『NV200タクシー』の出発式を実施した。出発式には同タクシーを使用する都内のタクシー事業者46社の関係者とともに35台のタクシーが集結。テープカットの後、東京都心をパレード走行した。
出発式に先駆けて行われた披露会であいさつした日産の西川廣人CCOは「すでに有名なニューヨーのイエローキャブ、ニューヨークのタクシーとして導入を始めているほか、ヨーロッパのバルセロナ、アムステルダムを中心にして電気自動車『e-NV200』をベースとしたタクシーがすでに200台街を走っている」ことを披露。
さらに「セダン並みの乗り心地やシートの快適性、乗降性、それから視野が広いといった部分で非常に高い評価を頂いている。出来栄えは日本の非常に要求度の高い、目の肥えたお客様から、十分広く打切れて頂ける車になっていると確信している」と自信をのぞかせた。
また日産の国内事業を担当する星野朝子専務執行役員は「この車が大きな可能性を秘めていることは間違いない。従来のタクシーで実現できなかったことが、このグローバルタクシーでは可能になる。例えば2020年にオリンピックが東京で開催されるが、その出場選手を始め、近隣諸国からたくさんの観戦客の皆様がいらっしゃる。そういうお客様は大きなスーツケースを持っていらっしゃる。従来のタクシーでは複数のお客様と大きなスーツケースを1台に積み込むことは難しかったが、このグローバルタクシーではそれが可能になる」と述べた。
またタクシー事業者を代表してあいさつした日本交通の川鍋一郎社長は「7000人の乗務員の2%、150名が車いすごと乗車できる『サポートタクシー』や、パノラミックルーフで外がみられる『観光タクシー』、それからチャイルドシートを備えた『キッズタクシー』に乗務している。それを支えるのがNV200」と紹介。
その上で「たかが2%だが、それは今時点のこと。現在、当社に応募してくる新しい乗務員の25%が、サポートタクシー、観光タクシー、キッズタクシーをやっているからと答えている。新しいタクシーの像をみせれば新しいタイプの乗務員が入ってくる。それによって新しいタクシーの姿がどんどんできてくる」との展望を示した。
- 小松哲也