ホンダ、全米にリコール拡大…タカタ製の助手席エアバッグに不具合
業界
レスポンス
ホンダの米国法人、アメリカンホンダは6月15日、タカタ製の助手席エアバッグインフレータの不具合によるリコール(回収・無償修理)を、全米に拡大すると発表した。
今回、全米にリコールを拡大するのは、2車種。2001-2005年モデルの『シビック』と、2003-2007年モデルの『アコード』。2車種合わせて、およそ139万台を追加リコールする形となる。
このリコールは、タカタ製のエアバッグのインフレータ(膨張装置)の不具合によるもの。ガス発生剤の成型工程や成型後の吸湿防止措置が正しく行われず、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性がある。
これにより、エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。インフレータ容器が破損して飛び散り、出火や乗員が負傷する恐れがあるというもの。
当初、この不具合は、米国および周辺の高温多湿地域に限ったものと見られていた。しかし、高温多湿地域以外でも、タカタ製エアバッグの不具合が発生。タカタと米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が5月20日、米国で約3400万台をリコールすることで合意したのを受けて、アメリカンホンダは全米にリコールを拡大する。
- 森脇稔