自動車税、軽自動車ユーザーの負担感年々上昇…ソニー損保調べ
ソニー損害保険は、11月20日、2017年「全国カーライフ実態調査」の結果を発表した。
この調査は9月22〜25日の4日間、自家用車を所有し、月に1回以上車を運転する18〜59歳の男女に対し、インターネットリサーチで実施し、1,000名の有効回答を集計した。
全回答者に、1ヵ月あたりの車の維持費(税金、ローン返済、有料道路通行料は除く)を聞いたところ、「5000円未満」や「5000円〜1万円未満」、「1万円〜1万5000円未満」の回答が多く集まり、平均額は1万1800円となった。
主に運転している車のタイプ別に維持費の平均額をみると、軽自動車やコンパクトカーなど、小型の自動車の維持費は、そのほかのタイプよりも安くなった。
また、車の維持費の平均額を過去7回の調査結果と比較すると、3年前より4000円減少し、調査開始以来、最も安くなった。
続いて、車の諸経費で負担に感じるものを複数回答で聞いたところ、「車検・点検費」と「自動車税」がほぼ同率、次いで、「自動車保険料」、「ガソリン代・燃料代」が続いた。居住地別にみると、都市部では「駐車場代」を負担に感じる割合が43.2%と、地方に比べて高くなった。
また、「自動車税」を負担に感じる割合を過去7回の調査結果と比較すると、昨年から5.0ポイントの増加、一昨年からは7.1ポイントの増加となり、過去最大となった。
さらに、軽自動車ユーザーが「自動車税」を負担に感じる割合に注目すると、新車登録される軽自動車の軽自動車税額があがったのに加え、新車登録から13年経過した軽自動車には自動車重量税がかかるようになった一昨年より10.7ポイントの増加、調査開始時点の7年前より23.8ポイントの増加となった。
また、自動車保険料についても負担に感じている人が少なくなかったが、自動車保険に関する新しい割引や新しい仕組みの保険のことは、どの程度知られているのだろうか調査したところ、自動車保険会社各社が導入を予定・検討している「先進安全自動車割引」について、「内容を知っていた」が12.1%、「聞いたことがある程度」が36.3%となり、認知率は48.4%となった。
さらに、運転特性(速度・加減速・ハンドル操作等)によって、保険料が増減する仕組みの自動車保険、「テレマティクス保険(運転行動連動型)」については、「内容を知っていた」が7.9%、「聞いたことがある程度」が25.5%で、認知率は33.4%となった。
- 平川 亮