STマイクロ、コネクテッドカー向け車載用32bitマイコン発表 セキュアな遠隔更新など実現

テクノロジー レスポンス

STマイクロエレクトロニクスは11月20日、最新の高性能マルチコアおよびマルチインタフェースを搭載した車載用32bitマイクロコントローラ「SPC58 Hライン」を発表した。

現在、パワートレインやボディ、インフォテインメントはソフトウェアによる制御が進んでおり、修正プログラムなどを無線通信でセキュアに更新することで、コスト効率とユーザの利便性を高めることができる。今回発表したSPC58 Hラインは、最先端のセキュリティに加え、大容量の内蔵コードストレージを備え、無線通信による主要な更新をセキュアに実行できる、業界初のゲートウェイ/ドメインコントローラチップの1つ。

SPC58Hラインは、3個の高性能プロセッサコア、1.2MB超のRAM、および強力な内蔵ペリフェラルを備えた車載用32bitマイコン「Chorusシリーズ」の新製品で、同時に複数のアプリケーションを実行可能。車載用電子機器において、柔軟性とコストパフォーマンスに優れたアーキテクチャを実現する。また、2つの独立したイーサネットポートにより、車内のあらゆるChorusマイコン間での高速通信が可能。車載機器を迅速に診断できるほか、CAN-FDインタフェース(16チャネル)およびLINFlexインタフェース(24チャネル)を搭載し、複数のECU(電子制御ユニット)のゲートウェイとしても機能する。

また、SPC58 Hラインは非対称暗号方式に対応したハードウェアセキュリティモジュール(HSM)を搭載。コネクテッドカーの機能を保護し、無線通信による更新を安全に実行するほか、攻撃防御機能や、検知および暗号化機能も実装している。

SPC58 Hラインは、次世代のスマート・ゲートウェイおよび中央ボディ制御モジュール用としてサンプル出荷中。バッテリ制御ユニットおよび高度運転支援システム(ADAS)用セーフティ・コントローラ向けの評価も行われている。

SPC58 Hラインの参考サンプル価格は約17米ドル(約1900円)。現在サンプル出荷中で、2020年中頃に量産開始予定。

  • 纐纈敏也@DAYS
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