【クアラルンプールモーターショー2018】5年ぶりに開催、来場者35万人以上を目指す
クアラルンプール国際モーターショー2018(KLIMS'18)は、11月23日から12月2日まで、マレーシア国際貿易展示センター(MITEC)で一般向けに開催する。11月22日にはプレスディとして報道陣に先行して公開した。クアラルンプールでモーターショーが開催されるのは5年ぶり。
ショーにはホンダ、ヒュンダイ、いすゞ、キア、レクサス、三菱、日産、トヨタ、タタなどの海外メーカーのほか、マレーシア国産メーカーとして、プロドゥアとプロトンが出展。二輪ではホンダ、カワサキ、ベネリの3メーカーが出展し、参加企業は計74社。今回のショーは2017年にオープンしたMITECにとって2つのフロアを使う初の大規模イベントとなった。
22日のプレスディには主賓としてアンソニー・ローク運輸大臣が出席。45分という“大遅刻”で開会式の開催が遅れたものの、主催者であるマレーシア自動車工業会(MAA)のと共に、開会を宣言するボタンを押して式典を盛り上げた。
ショーのテーマは、“Beyond Mobility”。Datuk Aishah Ahmad代表は開会式の挨拶で、自動車の将来 - 設計、技術、そして最新のトレンドを示せる場としたいと述べた。
会場には新型車に混じって多くのコンセプトカーを出展。トヨタは、TS030ハイブリッド・ルマン・プロトタイプ1(LMP1)と、FT-1コンセプトのほか、自動運転対応のレクサスLS +コンセプトを展示。ホンダは安全運転技術「ホンダセンシング」を応用した買い物カートのコンセプトモデルを披露した。
三菱はすでにタイでデビューを果たしている新型ピックアップトラック「トライトン」を発表。ヒュンダイは新型SUV「サンタフェ」の最新モデルのほか、フルEVの「KONA」を右ハンドルで出展していたのが目を引いた。
マレーシア国内メーカーはどうか。プロトンは中国の吉利集団と共同開発した初のSUV「X70」を出展。9月初旬の先行受注を開始して以来、すでに1万台を超える受注を得ており、その背景にはアジアンNCAPで高得点を獲得したことも大きいようだ。プロドゥアは、将来のライフスタイルに向けたテクノロジーを満載したコンセプトカーX-Conceptをマレーシア国内で初めて発表した。
主催者のMAAは今回のショーで35万人以上の来場者を目標にしている。お隣のバンコクモーターショーなどと比べると規模こそ小さいが、マレーシアのマハティール政権は新たな国産車メーカーを立ち上げる計画を打ち出すなど、自動車による産業育成を目指している。MAAとしてもこのショーを2年ごとに開催する予定にしており、今回のショーはその試金石となりそうだ。
- 会田肇