GMが自動運転の開発を強化、ホンダとソフトバンク出資のクルーズ社にGM社長が就任へ
GMは11月29日、自動運転車の開発強化を目的に、同社のダン・アンマン社長を子会社の自動運転開発部門、クルーズ社の新CEOに任命すると発表した。
GMは2016年、米国のクルーズ・オートメーション社を買収すると発表した。クルーズ・オートメーション社は2013年、米国カリフォルニア州サンフランシスコに設立されたベンチャー企業で、ソフトウェアの開発を手がけるエンジニアが在籍している。
GMがクルーズ・オートメーション社を買収したのは、自動運転車の開発を促進するのが狙い。クルーズ・オートメーション社のソフトウェアのスピーディな開発力を導入し、自動運転車の実用化に向けたペースを早めていく。なお、買収後の会社名は、クルーズ社とした。
GMは今回、同社のダン・アンマン社長をクルーズ社の新CEOに2019年1月1日付けで任命すると発表した。クルーズ社は40人の従業員で創業したが、現在では1000人以上を抱える自動運転分野のリーダー的企業に成長した。最近では、ホンダとソフトバンクから出資を受け入れている。
なお、クルーズ社のダン・アンマン新CEOは、GMのメアリー・バーラ会長兼CEOに、事業の進捗具合を直接報告する体制を取る。GMのメアリー・バーラ会長兼CEOは、「今回の人事は、ゼロクラッシュ、ゼロエミッション、ゼロ渋滞という未来のビジョンを現実にするコミットメントに近づくもの」と述べている。
- 森脇稔