XC40 のカジュアルで強い存在感…片岡英明【日本カーオブザイヤー2018-19】
「日本カー・オブ・ザ・イヤー2018-2019」の最終選考会が7日、東京都内で行なわれ、ボルボ『XC40』が“今年の1台”に決まった。選考委員でモータージャーナリストの片岡英明氏はXC40に10点を投じた。
以下は日本カー・オブ・ザ・イヤーHPに掲載された片岡氏のコメント。
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ボルボのエントリーモデルだが、カジュアルさを上手に表現しながら強い存在感を放っている。ボトムに位置するが、ヒエラルキーにこだわらないクルマづくりも高く評価できる。
デザインも独特の個性があり、2トーンのボディカラーはファッショナブルだ。インテリアもプレミアム感覚にまとめ、シートも心地よい。快適装備も充実している。使い勝手のよさも魅力のひとつだ。キャビンも満足できる広さで、前席だけでなく後席も実用になる広さ。ラゲッジルームは荷物を積みやすい。
走りの実力も非凡だ。新世代のCMAプラットフォームを採用した最初のボルボ車であり、走らせるとスポーティさと快適性の妥協点が高い。背の高さを意識させない軽快な走りを実現し、ワインディングロードから高速道路まで、気持ちよく走れる。エンジンも軽快なパワーフィーリングだ。どのステージでも余裕がある。
また、安全装備も抜かりはない。ベースグレードから上級の『V60』と遜色ない装備内容で、対向車対応の自動ブレーキまでも標準装備とした。400万円を切るリーズナブルな価格設定やプラグインハイブリッド車などの発売を予定しているのも好印象だ。
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全投票点数(掲載はノミネート番号順)
トヨタ・カローラスポーツ:6点
マツダCX-8:2点
三菱エクリプスクロス:3点
アルファロメオ・ステルヴィオ:4点
ボルボXC40:10点
日本カー・オブ・ザ・イヤーは選考委員の投票によって決定する。60名の委員がそれぞれ25点の持ち点を対象車10車種(10ベスト)のうち5車種に配点する。そのうち最も高く評価する車種に対して必ず10点を与える。10点を与える車種は1車種とする。2018-2019では、ボルボXC40が363点でイヤーカーに選ばれた。次点はトヨタ『カローラスポーツ』の314点、3位はフォルクスワーゲン『ポロ』の197点だった。
- 出典:日本カー・オブ・ザ・イヤーHP