初開催の日本バイク・オブ・ザ・イヤー、大賞はカワサキ「Z900RS」に
大賞は各クラス賞の中から、小型二輪クラス賞を授賞したカワサキZ900RSが選出された。川崎重工業・モーターサイクル&エンジンカンパニーの萩尾清二氏は授賞の挨拶で「これからも走る喜びや操る楽しさを追究し、世界中の二輪車市場を活性化できるような開発をしていきたい」と述べた。《撮影 小林ゆき》
2018年モデルの人気・機能・デザイン等に優れたオートバイを表彰する「日本バイク・オブ・ザ・イヤー2018」の表彰式が12月19日に行われ、ノミネート11モデルの中から第1回目の大賞はカワサキ『Z900RS』が選出された。
日本バイク・オブ・ザ・イヤー(以下、BOTY)は、これまで横断的な顕彰制度がなかったオートバイ業界の中で、オートバイ文化の確立と市場活性化のために一般社団法人・日本二輪車文化協会(代表理事会長・吉田純一)が1月にBOTY委員会を設立し、今年初めて開催された。
対象は2018年モデル(2017年9月から2018年5月に日本で発売されたオートバイ)とし、7月15日から10月31日までWEBによる一般投票、11月中旬に審査委員による投票を行った。それぞれの結果を踏まえて11モデルをノミネート車種として選出。19日にホテルグランドアーク半蔵門で行われた表彰式で、原付・軽二輪・小型二輪・外国車の各クラス賞と特別賞、そして大賞が発表された。
授賞したモデルは以下の通り。
●原付クラス賞
ホンダ・モンキー125
●軽二輪クラス賞
スズキVストーム250
●小型二輪クラス賞
カワサキZ900RS
●外国車クラス賞
ドゥカティ・パニガーレV4S
●特別賞(ロングランヒット賞)
ヤマハSR400
ホンダ・スーパーカブ(シリーズ)
今回、得票数などの選考経過は発表されなかった。選考委員の人選について副会長の村島政彦氏は「メーカー色のない人を選んだ」といい、選考委員14人中8人が政治家や行政関係者だった。
選考委員は以下の通り。
大倉正之助(能楽師太鼓方・重要無形文化財総合指定保持者)
小倉良(作曲家)
菊池武夫(ファッションデザイナー)
輿水恵一(公明党オートバイ議員懇話会、元代議士)
杉田水脈(自民党オートバイ議連、代議士)
鈴木英敬(三重県知事)
樋口高顕(東京都議会議員)
福岡賢二(神戸情報大学院大学教授、副学長)
牧内真一郎(株式会社秋田書店 執行役員編集局次長)
松浪健太(日本維新の会オートバイ議連会長、元代議士)
間宮淑夫(内閣府審議官、文化経済戦略特別チーム副チーム長)
三原じゅん子(自民党オートバイ議連事務局長、参議院議員)
山本ひろ子(目黒区議会議員)
吉田美佳子(女優)
ノミネート車両は以下の通り。
●原付クラス賞
ホンダ・モンキー125
ホンダ・スーパーカブ(シリーズ)
ホンダPCX125
●軽二輪クラス賞
ホンダCBR250RR
ホンダPCX150
スズキVストーム250
●小型二輪クラス賞
カワサキZ900RS
カワサキNinja H2
スズキGSX-R1000R
●外国車クラス賞
BMW R1200GS
ドゥカティ・パニガーレV4S
- 小林ゆき