デンソー、MaaSを実現するコネクテッド技術を発表へ…CES 2019
デンソー(Denso)は12月20日、米国ラスベガスで2019年1月に開催されるCES 2019において、MaaS(Mobility as a Service)を実現するコネクテッド技術を初公開すると発表した。
デンソーは、将来のモビリティ社会の実現に向けて、技術開発の重点領域として、自動運転やコネクテッド領域の開発を加速させている。CES 2019では、これらの領域の取り組みとして、これまで培った車載技術に加えて、モビリティとさまざまなモノがつながるための技術を紹介する。
MaaSを実現するコネクティド技術には、多様な車両情報を一元管理し、共有するためのクラウド技術「デジタルツイン」がある。また、車両とクラウドを連携させるための車載エッジコンピューター「Mobility IoT Core」もそのひとつ。さらに、車両のソフトウェアやデータの改ざん防止を目的とした「ブロックチェーン」技術も出展する。
デンソーはCES 2019において、これらの技術を使った将来のモビリティサービスを体感できるモックアップを展示する。乗員の自動認証、利用シーンに応じた機能拡張、車両権限管理の仕組みを使った荷物のトランクデリバリーなどにより、ユーザーに利便性を体感してもらうのが狙いだ。
デンソーはこの他、モビリティシステムを支える車載技術を出展する。人の移動や物流を支え、将来のサービスのベースとなる車載技術として、ドライバーステータスモニターや商用車の運行管理を行う通信端末などを展示する、としている。
- 森脇稔