ジムニー シエラ 新型のモンスタートラック、ノリで製作したら…東京オートサロン2019
幕張メッセ(千葉県千葉市)で開幕した「東京オートサロン2019」において、R31 HOUSEは、新型ジムニーシエラのモンスタートラックを展示。同社のブースがある北ホールでひときわ存在感を放っている。
R31 HOUSEはその名の通り日産のR31型『スカイライン』を取り扱ういわば専門ショップ。その同社がどうしてジムニーのモンスタートラックを製作したのかと、柴田達寛代表取締役に伺うと「ラジコンカーのプロモーションです」との回答。
実はR31 HOUSEはラジコンカーの開発・販売も手がけている。新柄ジムニーが登場した時、柴田氏がそのスタイリングに惚れてラジコンカーの製作を決意。同時に実車も作ったらどうかと“ノリ”で製作したとのこと。
しかし実車をみると“ノリ” で作ったとはとても思えない完成度に驚く。柴田代表取締役も「やってみたら本気にならざるを得なかった」とのこと。リフトアップのためにサブフレームも製作してあるし、ショックアブソーバーはエクスプローラーに製作を依頼。さらに合うサイズのタイヤもなかったため、ホイールもろともワンオフ品だという。
このモンスタージムニーは、展示だけではなく走行も視野に入れているという。現時点でエンジンはベースのシエラのままだが、オートサロンが終わったらタイに持ち込み、エンジンの換装を考えているという。それも2リットルや3リットルなどではなく、なんと5リットルのV8エンジンを搭載する計画とのこと。「駆動系もさらに強化し、砂漠を走らせたい」と柴田取締役。それが実現すればインパクトは絶大。
さらに柴田取締役は「ここまできたらキット化も検討したい」とコメント。R31 HOUSEのモンスタージムニーには今後も注目せざるを得ない。ちなみに同社のラジコンジムニーは2万4000円(税別)で販売。プロポがセットというお得なパッケージとなっている。
また、R31 HOUSEのブースには、R31型スカイラインのドリフト仕様車も展示。同車でD1ライツシリーズやドリフトキングダム、フォーミュラドリフトなどに参戦を計画しているという。聞けばそのエンジンの馬力は1000psほどあるとか。
ステアリングを握るのは蕎麦切広大選手。蕎麦切選手はもともとドリフトラジコンの有名選手。「実車のドリフトは難しい?」と聞くと、「ドリフトの挙動の作り方はラジコンも実車も同じですね。頑張ります」と自信を見せた。
- 阿部哲也