インフィニティ QXインスピレーション、2021年からの電動化へのビジョン…デトロイトモーターショー2019
日産自動車の海外向け高級車ブランドのインフィニティは1月14日、米国で開幕したデトロイトモーターショー2019において、EVコンセプトカーの『QXインスピレーションコンセプト』(Infiniti QX Inspiration Concept)をワールドプレミアした。
インフィニティブランドは2021年以降に、電動パワートレインを搭載した新型車を市場に投入する予定だ。EVと電動パワートレインの「e-POWER」を搭載した車両の両タイプを発売することで、日産のプレミアムブランドであるインフィニティにも低排出ガス技術を全面的に導入していく。
デトロイトモーターショー2019で初公開されたQXインスピレーションコンセプトは、インフィニティブランド初のEVクロスオーバーを示唆した1台となる。インフィニティは2025年までに、グローバル販売台数の半数以上が電動化車両になると想定している。
インフィニティは前回のデトロイトモーターショー2018において、『Qインスピレーションコンセプト』をワールドプレミアした。同車は、インフィニティの次世代スポーツセダンを提示した1台だった。これに対して、デトロイトモーターショー2019で初公開されたQXインスピレーションコンセプトは、インフィニティブランド初のEVクロスオーバーを示唆した1台となる。新開発のEVプラットフォームを採用し、インフィニティの電動化へのビジョンを明確に表現するコンセプトカーとした。
QXインスピレーションコンセプトには、新開発のEVプラットフォームを採用する。ラウンジのようなインテリアを備え、最新の先進運転支援システム(ADAS)も装備した。EVパワートレインの詳細は公表されていないが、前後にモーターを採用し、「e-AWD」と呼ばれる電動4WDシステムで駆動する。大容量のバッテリーを、車両の床下に搭載する、としている。
- 森脇稔