F1レジェンド、ミハエル・シューマッハの息子ミックがフェラーリの養成プログラムに参加…F1に向け前進
19日、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)は、F1世界王座を7度獲得したミハエル・シューマッハの息子であるミック・シューマッハと契約を結んだと発表した。
FDAは将来のフェラーリF1ドライバー候補を養成するプログラム。ミック以外にも有望な若手ドライバーたちが契約下にあり、決して彼の“将来”が保証されたわけではないが、F1で戦うという夢の実現に一歩近づいたことは確かだろう。今年3月で20歳になるミックは「感激しているよ。正しい方向に進む新たなステップだ」と語り、大きな喜びと意欲を示している。
ミックの父ミハエルはF1現役時代、1996〜2006年にフェラーリから参戦。史上最多である通算7回のF1タイトル獲得のうち、5冠がフェラーリで得たものだった(2000〜04年)。
息子のミックは昨季2018年に当時のFIA-F3欧州選手権チャンピオンとなり、今季2019年はFIA-F2選手権にステップアップして戦う(やはり往年のフェラーリF1ドライバーであるジャン・アレジの息子、ジュリアーノ・アレジもFDAの一員で、彼も今季F2に参戦する)。
FDAの首脳は「ミックのことを出生時から知る者にとって、彼を迎え入れることに特別な感情が湧くのは疑いない。だが、我々は彼の能力と人間性を評価し、あの若さにして優れたプロフェッショナル・クオリティを備えているからこそ、彼を選んだのだ」との旨を語り、大きな期待を寄せている。
F2はF1との併催が基本であり、今季はミック・シューマッハの存在がこれまで以上に“F1界”でクローズアップされることになりそうだ。
- 遠藤俊幸